「福島級想定せず」と批判 高浜原発説明会めぐり市民集会
関西電力高浜原発(福井県高浜町)の安全性と避難計画を考える市民集会がこのほど大阪府高槻市であり、京都府舞鶴市などで行われている住民説明会について「福島第1原発事故レベルの事故想定をしていない」「プルサーマルに触れていない」などと批判が相次いだ。
「原発なしで暮らしたい丹波の会」(事務局・京都府南丹市)、「グリーン・アクション」(京都市)などの主催。
集会で市民団体メンバーは、事故想定が電源車やポンプ車の稼働などで格納容器が破損しない仮定になっている点を「福島事故のような放射性物質放出にならないからくり」と批判。MOX(ウランプルトニウム混合)燃料を使うプルサーマルでの運転も「(高速増殖炉原型炉)もんじゅの問題で使用済みMOX燃料の再処理工場建設の見通しも立たなくなった。発熱量が多い危険な使用済み核燃料を中間貯蔵施設で永久保管することになる」と指摘した。
「原発なしで暮らしたい宮津の会」の吉田真理子さん(京都府宮津市須津)は地元での説明会について報告。「避難計画の説明は早口で、十分な質疑もできず、不安に思う人が多い。中間貯蔵施設建設の疑念もぬぐえない」とし、再稼働しないよう訴えた。
【 2015年11月25日 17時40分 】