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高浜3号機、年内再稼働断念 関電が工程見直し
関西電力は25日、高浜原発3号機(福井県高浜町)の年内の再稼働を断念し、来年1月の再稼働を目指すと発表した。原子力規制委員会による使用前検査への対応に時間を要していることなどから、3、4号機の検査工程を1カ月延長して規制委に再提出した。4号機は同2月の再稼働を目指す。
高浜3、4号機は九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)に続き、10月に規制委の全審査が終了。しかし、4月に福井地裁で再稼働を差し止める仮処分決定が出ており、関電が申し立てた異議審で決定が覆らない限り再稼働できない。
関電は10月14日に4号機の再稼働に向けた使用前検査を規制委に申請。その際、すでに使用前検査が始まっている3号機についても、4号機との共用設備の検査の遅れを理由に、当初11月としていた再稼働時期を12月に延期していた。
それでも年内再稼働の目標は維持していたが、その後の検査工程で関電側の準備が整わず、再度工程の見直しを余儀なくされた。