【ソウル時事】韓国の李明博前政権で外交を担った柳明桓元外相は26日、ロシアと韓国が2008年に、ロシアから南北朝鮮を縦断する天然ガスパイプラインを建設し、北朝鮮に通過料として年間少なくとも1億5000万ドル(約180億円)を提供する計画で合意していたと明らかにした。ソウルで開かれたセミナーで述べた。
柳氏によると、ロシア極東のサハリン州から北朝鮮を経由し、韓国の日本海側沿岸まで年間800万〜900万トンの天然ガスを送る計画だった。しかし、計画の同意を得ようと09年にロシアのラブロフ外相が訪朝したが、金正日総書記は会談に応じず進まなかったという。