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安倍首相、最低賃金の「年3%引き上げ」を指示 将来は約1000円に 初めて具体的水準に言及
しかし、安倍首相は今年夏、高い水準の賃上げを求めた。その結果、全国平均798円に最低賃金が引き上げられた。28年度に3%の賃上げがなされれば、単純計算で最低賃金は24円増の822円となる。毎年3%ずつ上がれば、35年度に1千円に達する。
ただ、最低賃金の引き上げは中小企業を中心に負担が大きい。すでに「高収益の大企業は耐えられても、収益率の小さい中小企業や零細企業では難しい」(市場関係者)との声も上がる。「アベノミクスの恩恵が少ない」とされる地方にどれだけ波及するかは見通せない状況だ。(山口暢彦)