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「爆買い」効果で広がる“日本人お断り” 居酒屋、百貨店、カプセルホテル…外国人専門店が急増

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「爆買い」効果で広がる“日本人お断り” 居酒屋、百貨店、カプセルホテル…外国人専門店が急増

ワタミの子会社が手掛ける和食店「銀政-GINMASA」で、法被を着て食事を楽しむベトナムからの旅行客=18日、東京都港区

 百貨店にも、外国人専用のサロンやラウンジの登場が目立つ。近鉄百貨店は4月、「あべのハルカス」(大阪市)に入る本店に専用サロンを開設し、手荷物預かりや売り場案内などのサービスを充実させた。三越銀座店(東京都中央区)は来年2月上旬、専用ラウンジの開設を進めており、一定額以上の買い物をした外国人客に飲み物の無料提供などを行う。

 有線放送大手、USENは来春、東京・渋谷の自社ビルを改装し、外国人専用のカプセルホテルを開業する予定だ。担当者は「特に外国人女性のバックパッカーが気軽に泊まれる施設にしたい」と説明する。

 観光庁によると、訪日外国人による7~9月の旅行消費額は前年同期比81%増の1兆9億円。1四半期で初めて1兆円の大台を突破した。

 みずほ総合研究所主任エコノミストの市川雄介氏は「外国人向けのサービスは日本人のニーズと必ずしも合致しない。多言語対応や菜食主義への配慮など専門店ならではの『おもてなし』を期待できる」と指摘している。

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