制限なく記事をお読みいただく方法はこちら

高浜原発:3号機の再稼働、越年に 関西電力が方針固める

毎日新聞 2015年11月25日 10時00分(最終更新 11月25日 11時29分)

関西電力高浜原発。手前から4号機、3号機=高浜町で2015年10月7日、本社ヘリから三村政司撮影
関西電力高浜原発。手前から4号機、3号機=高浜町で2015年10月7日、本社ヘリから三村政司撮影

 関西電力は原発再稼働に向けた工程を見直し、12月下旬に予定していた高浜原発3号機(福井県)の再稼働を1カ月程度遅らせる方針を固めた。原子力規制委員会の使用前検査が予定通り進んでいないためで、25日にも新しい工程表を規制委に提出する。来年1月下旬に予定していた4号機の再稼働も遅らせる方針だ。

 関電や規制委によると、3、4号機の非常用発電機などに給油するタンクローリー3台のうち1台を中古車から新車に代えたことに伴い、追加の工事計画認可が必要になった。また3号機の核燃料装着前に行う使用前検査が関電の準備不足で進んでおらず、工程が1カ月遅れているという。

 高浜原発を巡っては、再稼働差し止めを命じた福井地裁の仮処分決定に対する同地裁での異議審が13日に審理を終えたが、決定は出ていない。再稼働時期を見通せない状況が続いている。【酒造唯】

最新写真特集