ある日読んだ本に「看護師の三人に一人が流産しかかっている。」という衝撃的な一文がありました。忙しい⇒休めない⇒人が辞める⇒さらに忙しくなる⇒・・・ という、負のスパイラルに陥ってしまっている現状が今日の医療の現場にはあります。
また、ある介護施設の創設者の方の講演に参加させて頂いた際、以下のお話を聞き、ショックを受けました。「自分の親に冷えたご飯を食べさせたいですか?自分の親を洗車機のようなお風呂に入れたいですか?悲しいかな、日本の老人ホームはそうせざるを得なくなってしまっている現状もあるのです。」と。
マスコミでよく取り上げられている現在の日本の医療の課題は、医師不足(医師の地域的偏在と診療科の偏在)、救急医療体制(たらい回し、診療拒否)、診療報酬体系の在り方、カルテ電子化(医療のIT化)、公民ミックス(混合診療の禁止を改革するか現状維持か)など様々ですが、実はもっと私達の身近なところにも課題はある、ということになります。
そして、東日本大震災がありました。私は阪神大震災の被災者ですので、当時とオーバーラップし、テレビの画面を通し強い衝撃を受け、涙が止まりませんでした。昨日まで暮らしていた家に帰れない人々、何十年もかけて培ってきた財産や思い出を失った人々を見て、自身の価値観が変わるのを感じられた方もたくさんいらっしゃったのではないでしょうか。
少子高齢化社会を迎える日本は、医療介護が重要な役割を担うことは言うまでもありません。誰もがいつお世話になるかわからない医療介護の現場を負のスパイラルから救いたい。それには、医療介護を支える現場のスタッフ『人』と『環境』が変わらなければなりません。少しでも何かお手伝いが出来ないか?その答えがこの度の起業に結びつきました。
恵まれたサラリーマン生活を捨て、無謀だとも言われましたが、やってみたくて仕方がなくなり、とうとう決意を固め、今日に至りました。人の命、人生を預かる医療介護の現場の方のお手伝いが出来るこの仕事に、私はやりがいと誇りを感じています。
ただ今はがむしゃらに、私共の出来ること、すべきことを精一杯させて頂きたいと思っております。微力ではありますが、それに賛同してくれる仲間と共に、邁進します。
末永くお付き合い下さいます様、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2011年9月15日
リッツMC株式会社
代表取締役
1969年、神戸市中央区生まれ。
近畿大学法学部法律学科卒業。
株式会社伊藤園に約5年勤務し、役員秘書などを務める。
株式会社リクルートに転職。人材領域(医療関連含む)の営業に約7年間携わる。
楽天株式会社に転職。新規事業の立ち上げ、営業、広告企画、人材育成など約6年間勤務。
2011年9月15日、リッツMC株式会社を起業。