2008年12月27日

ナンパ勇者よ!立ち上がれ!

4、『世話人』 : (得牛) - 力づくで牛をつかまえること


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(横山紘一の唯識塾より)


『LOSTの時代』で、ナンパの守りを習得した後、
その次にやるべきことは、会話中の女性に対し、

●ネガ(失礼なことをいう)

そして、

○フォローをする

この二つで、社交辞令のやりとりを、本音トークにすること。

あなたは、この作業で、ナンパトークの真髄をつかむだろう。

そして、ここからが、『GETの時代』の幕開けだ。実践せよ!

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2008年12月26日

ようこそ!ナンパワールド、『GETの時代』へ!

あなたは庵を出たその足で、雑多な人々が集まる、街へ向かっていた。

数々の出会いに満ちた、『GETの時代』は、街のど真ん中が舞台である。

ナンパ初期段階、『LOSTの時代』では、あなたは、ただ自分のことを考え、
自分のやるべきことをするだけでよかった。しかし、これからは勝手が違う。

あなたは、徹底して、相手に影響を受け、振り回されてしまうはめになる・・。


これまでは、ナンパにおける「守り」を重視していたため、鎧や盾を着用して、
なるべく傷つかないようにしてきたが、『GETの時代』では、それらの武具を
脱ぎ捨てなくてはならない。『戦士』の段階での戦時体制は、すでに終了し、
あなたは普段着でカジュアルに会話していく。つまり、「守り」は手薄になる。

やはり、「攻める」ためには、自らの守りを手放さなければならない。つまり、
あなたは、必ず傷を負うだろう。『GETの時代』を、無傷で抜けることなどは、
不可能である。傷つかない者などいない。あなたに、その覚悟があるのか?

自分をガードせず、オープンになるからこそ、相手もオープンになるのだ。

あなたは、鎧や盾を脱ぐだけではなく、最後は服まで脱いで裸になり、
同時に、相手をも裸にしてしまうような、イケイケ状態にまで到達する。

これは、世間一般に考えられている、ナンパと呼応しているため、
ナンパを実践するための三段階、『GETの時代』と呼ばれている。

ナンパ十牛図でいうと、以下の三段階のレベルである。


4、得牛(とくぎゅう) - 力づくで牛をつかまえること。
5、牧牛(ぼくぎゅう) - 牛をてなづけること。
6、騎牛帰家(きぎゅうきか) - 牛の背に乗り家へむかうこと。


この三段階を経ることにより、あなたはナンパを習得し、
数々の女性との出会いから、本来の自分を見つける。

まずは、運命の人と出会う、なんて重々しく考えず、
気軽に、いろんなタイプの女性と遊んでみることだ。

そこから見えてくるものが、必ずあるだろう。

幸運を祈る!





あなたは意気揚々と、やる気満々で、ついに街の入口までやってくる。

街の入口には、かなり大きな城門があり、武装した門番が数人いて、
街の中に入ろうとする男たちを、押し返し、事務的に追い払っていた。

あなたは、大丈夫か?と不安になるが、意外にも、アッサリと通される。

ところが、街に入る前に、門番によって、鎧から盾から、武具を全部奪われ、
ただの普段着一枚にされてしまう。大きな門戸が開くとともに中へと進むが、
はたして、この何もない状態で、やっていけるのだろうかと、泣きそうになる。

そして、あなたは、もう後戻りできないことを、街に入ってから聞かされる。

なんと、『GETの時代』は、一度入ったが最期の、死の時代だった・・・。

要するに、この城壁に囲まれた街からは、死ぬまで出られないのだ。


しまった!騙された!と、あなたは、一瞬にして後ろを振り向くが、
すでに入ってきた門戸はピッタリと閉められ、武装した門番がいる。

あなたは体中の力が抜け、その場に、へたりこみそうになる。

たんに『LOSTの時代』は、シュミレーションにすぎなかった。

そう説明する、フミトゥストゥラの言葉を思い出す・・・。





いつでも引き返すのが可能で、ナンパをやめるなら今のうち、
というのが、『LOSTの時代』だった。あの三段階は、ナンパを
続けるかどうかを自らが決める、いわば猶予期間だったわけだ。

しかし、この退路を断たれた『GETの時代』は、そう甘くない。

一度、足を踏み入れたからには、前進し続けなくてはならず、
もし途中であきらめたりしたら、「臆病者」の烙印をつけたまま、
一生を過ごすはめになってしまう。「負け犬」としての日陰者だ。

よく見ると、路上には、薄汚い格好をしたホームレスのような男が、
何人もいる。地べたに座りこんだまま、「どうせ、モテないからさ。」
などと、力なく笑いながら安酒を呷っていた。ものすごく臭かった。

あんな風に一生をあきらめて、時間つぶしで生きるのはゴメンだ!

そうはいっても、はたして、自分は、この街でやっていけるのか?


街といっても、あなたが思い浮かべるような現代の街というより、
まだ武士が刀を差して歩いている、夜中に人斬りが出るような、
中世の物々しい街である。いつ命を落としてもおかしくない場所。

そんな死のにおいがプンプンする、この城壁に囲まれた街の中で、
あなたは素手で闘わなくてはならない。もともとの戦闘能力もなく、
イケメンでもなく、お金もなく、トークもダメな状態でどうするのか?

現時点で、身についているのは、挨拶や質問、マネやポジ、オシ、
それ位しかない。そんな些細なもので、結果を出せるのだろうか?

それだけでは、どうしても無理な気がする。とにかく自信がない・・。


あなたは、自分の無力感の中にしばらく、たたずんだ後、
ふと、足元に落ちていた、しわくちゃの紙くずに目をやる。

どこか見覚えのある、絵柄があったような胸騒ぎがして、
手にした紙くずのシワを伸ばすと、そこには、なんと・・・、

『ナンパ十牛図』の四番目だけが、描かれていた。

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2008年12月25日

まだナンパは始まっていなかった・・・。

それは、とても、とても、意外な光景だった。

見事、ナンパで、連絡先を10人から聞きだし、
ついに『LOSTの時代』をクリアした、あなたは、
自分のいた場所に気づき、驚きの声をあげる。


「ええっ!この場所は・・・。」


うっすらと天井が見え、自分の状態を把握した。

あなたは、大広間の床に横たわっていて、壁には、
達筆で描かれた、『何無派』という掛け軸があり、
もう一方の壁面には、『ナンパ十牛図』があった。

そう!あなたは最初の場所に、戻っていたのだ。

人里からそう遠くない、竹林に囲まれた、
神社や寺のような、古い庵の中にである。

そして目の前には、フミトゥストゥラが、
瞑目したまま、じっとたたずんでいた。


(フミトゥストゥラは、こういった)


よくぞクリアした、ナンパ勇者よ!

たどたどしい基礎訓練は、ここまで。

あなたは、重荷を背負った駱駝から、

猛々しい獅子へと、変貌していくのだ!





あなたは、これまであまりに長期間、マトリックスに支配され、
「ナンパなんて出来ない」「ナンパとは無縁」と、あきらめては、
ただ幻想の中で生きていた。現実には、生きてこなかった。

そのため、体を動かさず、全ての機能が鈍化していたため、
急激に動かすことは、不可能であり、リハビリが必要だった。

時間をかけて、少しずつ段階的に目覚めさす必要があった。

そのために、『1:無垢』⇒『2:孤児』⇒『3:戦士』の三段階で、
できるだけ抵抗が少ないところから順に、覚醒させていった。


まず最初は、挨拶と声かけだった。発声することから始め、
不自然ではないマトリックスのパターンに沿い、道聞きから
入って、見知らぬ人に話しかけるのに慣れた。そして段々、
道聞き以外にも、自然に「質問すること」を、実践していく。

『無垢』では、何かを尋ねて答えてくれたら、感謝の言葉を
述べるだけでよいが、次の『孤児』では、相手に好意を伝え、
ほめたり、ポジすることに挑戦する。声かけの人数も増やす。

そこで「受け身」を習得しなくてはいけない。冷たい反応は、
けっして真に受けず、マネで流してしまう。すると、まるで、
弾丸が体を通過するように傷つかない。全てが流れていく。

やりすぎると、そんなノリで社会でやっていけるの?とか、
自分の考えが無い、とか言われてしまうが、まぁご愛嬌。

こちらは、相手をポジしたいだけで、他はどうでもいいのだ。

自分のすべきことだけに集中し、単純作業を続けるのみ!


声をかけたり、ポジすることに慣れてきたら、次は、粘っていく。
『ポジ子さん』を相手に、気軽に、店に誘ったり、連絡先を聞く。

とりあえず誘ってみて、返ってきた言葉を利用して、会話を流す。

この『戦士』の段階で大事なのは、ムリだろうが、お願いする勇気だ。
とりあえず、ダメもとでお願いして、返ってきた断り文句と戯れていく。

次第に断られるのも平気になり、あっけなく成功するケースも経験し、
自信がつき、図々しくなってくることが、次の『世話人』への準備となる。





『3:戦士』となったあなたは、連絡先を聞く。メールアドレスだろうが、
電話番号だろうが、住所だろうが、何だっていい。誰からだっていい。

会話を流して、手にした、その1つ1つが、あなたにとって勲章となるのだ。

なおその連絡先は、別に後日、再会できなくてもいい。そもそも、連絡さえ
しなくてもいい。ただ聞き出せればいい。それは、ただの勲章にすぎない。

そして勲章が10個たまったら、つまり連絡先を10人から聞き出せたら、
『戦士』は終了である。あなたは身にまとっていた鎧を脱ぎ、感無量だ・・。


そうして見事、連絡先を10個、手に入れたあなたは、

ようやく、ナンパワールドの入口に到達したことに気づく。


そう!実は、まだナンパワールドには入ってなかったのだ。

『LOSTの時代』は、まだまだ、シュミレーションすぎない。

車の運転でいえば教習所である。まだ公道には出ていない。

『無垢』と『孤児』は、事故の心配がない、ただの練習だった。


なお『戦士』の段階は、『(見牛)』と呼ばれ、牛の姿を半分見るように、
実際のところ、現実のナンパワールドに、確かに、あなたは触れている。

ただし、いつでも戻れるよう、安全ベルトをつけたセーフティーモードだ。

いわば自動車免許をとる際、横に教官もいる、路上教習のようなもので、
公道に出たとはいえ、完全に、自由な運転が許されているわけではない。

まだまだ制限つきで、仮免許をもらえるのがやっとの、つたない運転である。


しかし、あなたは、そのつたない運転で結果を出してきた。

ついに『LOSTの時代』は、コンプリートである。おめでとう!


連絡先を10個手に入れた時点で、免許は交付された。

あなたは、いよいよ自分の力で、好きなように運転していく。

そして、道があるところ、どこまででも、突き進めるわけだ。

ナンパの道は、長く険しい。あなたの目の前に広がる地平。


「地平線の彼方には、何が待っているのだろうか・・・。」


希望と不安を胸に、あなたは庵を離れ、

もと来た、竹林の中の小道を引き返す。

その足は、自然と、街へ向かっている。

無限の出会いを含んだ、かの街へと。


(GOOD LUCK!)

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2008年12月24日

これにてナンパの準備期間は終了!

声かけに慣れるためには、義務的にノルマ化すべきである。

初日は1人、次の日は2人と少しずつ増やし、一ヵ月後は、
30人などと、声かける人数を変動させるのは挫折しがちで、
それよりも、とにかく一定の決まった人数を続けるほうがよい。

そこで一番最初の『無垢』では、まずは10人を目標にした。
もちろん個人差はあるが、二桁いけるようになれば上出来!

これは、無視されようが、ほんの一言で終わってしまおうが、
とにかく、自分が声かけた、という事実さえあればOKだった。


しかし、次のレベルの『孤児』では、無視されたらカウントせず、
相手が反応してくれた時だけカウントする。このノルマ目標も、
同じく10人だが、実際の声かけ人数は、『無垢』より多くなる。

さらに必然的に、もろにナンパだろ?という声のかけ方もする。

そうなると、すでにこの段階で、挫折する者も出てくるだろう。

それを避けるためには、受け身をマスターしなければならない。





まず声のかけ方、第一声などは、陳腐で形式ばってていい。

心をこめる必要などなく、パソコン画面をクリックするような、
気軽で日常的な作業にすぎない。声をかけるという行為自体は、
ナンパでいう『攻め』にあたるが、『守り』のほうが10倍大事だ。

それが、相手に何を言われても、全肯定してマネで流すこと!

この受け身は、武道の受け身の練習と同じように、どんなに
文章で細かく説明されても身につかない。実際に、自分で、
スパーリングして練習することだ。繰り返しの単純作業である。

これを、まずは『孤児』の段階で、無視や冷たい反応の人を
相手にやる。慣れれば、ほとんど平気になるし、時々現れる、
『ポジ子さん』との暖かいふれあいで、傷ついた心も癒される。

まだこの段階では、『ポジ子さん』は誘わない。ただ気持ちよく、
短い会話を終わらせることで後味をよくして、さらに声をかける。


そして、次の『戦士』の段階に入ったら、今度は『ポジ子さん』
に対して軽く誘ってみて、会話を延長させていく。粘っていく。

この押し引きのやりとりを楽しめるようになれば、万々歳である。

しかし、慣れないうちは、このやりとりで傷つく者も必ず出てくる。

とにかくショックなのが、機嫌のよかった『ポジ子さん』が、突然、
怒り出したり、そこまでは稀としても、迷惑そうにする時があり、
慣れていないと、それだけで後味悪くなってしまうが、仕方ない。

実は、最初から反応が悪い人は、何も期待しないので平気。

それよりも、反応がよくて期待していた相手が急に冷たくなる、
そっちの方が、ガッカリしてしまうため、ダメージが大きいのだ。

この落胆は、『4、世話人』以降、ウンザリするほど味わうので、
今のうちに、小さい形で慣れておこう。まだたいしたことはない。





なにわともあれ、あなたは、ようやく『LOSTの時代』を終える。

『1、無垢』では、毎回10人以上、声をかけることに慣れて、
『2、孤児』では、毎回10人以上、反応をもらえるようになり、
声をかける人数もより増えて、相手をポジできるようにもなった。

そして最後の『3、戦士』では、誘惑して会話を引き伸ばしていき、
その結果、期待していなかったのに、必ず成功するはめとなる。

この「期待しない」ことこそが、自分の心をニュートラルに保つ、
ナンパの基本的な構えだった。あなたは受け身の次に「構え」
を身につけ、これでやっと通常のナンパができるレベルとなる。

そのキーポイントになるのは、

ちゃんと『オシ』を使いこなして、会話を流していけてるかどうか?


それは、わかりやすい結果として、あなたの前に提示されている。

まったく成果を求めずに、ナンパし続けても、あなたの手許には、
初対面の女性から聞き出した連絡先が、残っていることだろう。

初めて連絡先を聞きだした、あの喜びと、感動の記憶とともに!

次第に慣れてきて、喜びは薄れてきたけど、まだまだ嬉しい・・。

しっかし、全然、返信がないわ!という落胆も、あるに違いない。

中には、再会した相手もいただろうか?それとも、ゼロだろうか?


それは関係ない。『戦士』の段階では、連絡先が聞ければOKだ。

それが、ちゃんとオシを使えて、会話を流せるという証なのだから。





そうして、ついに、あなたは、大きなターニングポイントを迎える。

『3、戦士』は、あなたが10人から連絡先を聞き出したら卒業だ。

と同時に、ナンパに慣れるために、ムダなものを捨てていった、
『LOSTの時代』も終了して、次の『GETの時代』に入っていく。

この『GETの時代』こそが、あなたが頭で思い描くナンパであり、
世間一般に流布されている、いわゆるGET系のナンパである。


あなたは今、『LOSTの時代』と、『GETの時代』を結んでいる、
境界線に立っている。目の前には遺跡のような装飾を施した、
大きな扉があり、そこにはポッカリと10個の穴が開いている。

その穴の一つ一つに、あなたが得てきた、10人からの連絡先を、
はめこんでいく。それは実に小気味よく、ピタッとはまっていった。

無事、9人まではめこんだあなたは、ホッと一息ついてから、
最後の1人の連絡先を、ゆっくりと、残りの穴に差し込む・・。

と、その瞬間、扉の向こう側から、物凄い光がほとばしり、

轟音とともに、扉が重々しく開いていく。あまりのまぶしさ!

あっ!ああー!


あれっ?

どういうこと?


そして、覚醒した、あなたは気づく。

自分が意外な場所にいたことに・・・。


(つづく)
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2008年12月23日

ナンパで断られることがなくなる!

ナンパを続けるには、ムリして嫌なことはしない。

前回の『孤児』に引き続き、今回の『戦士』でも、
反応のいい女性(ポジ子さん)としか、話さない。

そして、当然ながら、ポジ子さんは少ないので、
必然的に、たくさん声をかけていくことになる。

声かけはスポーツだ。ストレスの原因ではなく、
むしろ、ストレス解消のエクササイズである。


ガンガン声かけていくことにより、

体は汗をかいていくが、同時に、

心の汗は、洗い流されていく。





そして、『3、戦士』であるあなたは、とりあえず女性を誘う。

カラ元気、カラ売り、などの言葉同様、これは、カラ誘いで、
まったく本気で誘っていない。あくまで話を流すためにある。

それなのに、いきなり誘って断られて、本気で落ち込んだりする。
勘違いしてはいけない。あなたは本気で誘ってはいけないのだ。

ひたすら相手の返答を全肯定し、ただ認めてあげればいい。

誘う勇気、わざと負けてあげる勇気、これぞ騎士道精神なり!


この会話を流すためだけに、相手を誘うことを『オシ』と呼び、
ナンパの基本的な姿勢であり、武道でいう「構え」にあたる。

全ての武道は「構え」が最も大切で、その意味するところは、
いつでも攻撃も守りもでき、自由に動けるニュートラルな状態。

要するに、バランスがよくて安定している。バランス崩していたら、
どんな技も決まらないし、隙だらけで相手から攻撃されてしまう。

そのバランスを崩している状態というのが、本気で誘うことであり、
断られたら、いちいち「あー、ダメだ。」「失敗だ。」と考えることで、
まったく構えができていない。気軽に話題を変えられないのである。


ところが、『オシ』を使うことにより、あなたはフットワークが軽くなる。

なぜなら、誘っているわけではなく、話題のひとつにすぎないからだ。

すると、相手からの「断り文句」という観念自体が消えてしまう!

「断り文句」も、おいしい話題のとっかかりにしか感じられない。

それは、あなたが今後、誰からも断られなくなるという意味だ!





なぜ『ナンパ十牛図』における、最初の三段階が「LOSTの時代」と、
呼ばれているかというと、今までの固定観念を失っていく旅だからだ。

まず最初の『1、無垢』で、細かい外部からのナンパ情報は捨てて、
たんなる挨拶や道聞きといった、単純作業をする。じっとしていると、
地蔵になってしまうので、とにかく声を出して、思考を捨て去る。

続いての『2、孤児』では、声かけて無視されたら、こちらも無視して、
声かけた人数にカウントしない。無視は、この世に存在しないのだ。

そうして最後の『3、戦士』においては、「断り文句」さえも消え去る。

あなたは、「1、思考 ⇒ 2、無視 ⇒ 3、断り文句」の順番で、
LOSTしていき、身軽になっていく。その過程で、無視された時の、
自分の気持ちの立て方や、冷たい反応の時の受け身などを覚え、
ナンパに対する「攻め」よりも、「守り」を充実させていくわけである。

そして「守り」を固めていくだけでも、ちゃーんと結果は出たりする。

うまくいく時は、実に、あっけない。思わず、その結果に驚くだろう。


しかし、たとえ全然成果がなくとも、やるべきことをやったと、
自分に対して胸を張れるならば、強烈な自信がほとばしる。

ダメなら、ダメなほどいい。むしろ、成功しないほうがいい。

成功するとデレデレするだけで、そこで何かが終わってしまう。

ならば、声かけた全員から無視され、白い目で見られたい。

ようやく話せた相手からも、何から何まで、全て断られたい。


そんな真空状態の中で続けると、不思議な跳躍が起こる。

心の中には、何ひとつ傷つくものがなくなり、万能感が沸く。

すでに成功と失敗なんぞの二元論は、はるか彼方に・・・。

ただ生きていることの絶対感だけが、今、ここにある。


カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ!


(なんじ、高らかに笑う、天狗のごとし。)

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2008年12月22日

本気で誘わないという武器!

初心者の最後の関門である『3、戦士』は、ナンパ十牛図では「見牛」 といい、
牛の姿を半分だけ見つけ、牧人が興奮しながら走り寄る姿が描かれていた。

ついに捜し求めていた牛を発見する、それだけ興奮度の高いステージである。

あなたは、ここから、ナンパに半分足を突っ込むことになる。前の『孤児』では、
女性に声かけたといっても、ただのポジだけで、まったくナンパではなかったが、
この『戦士』では、誘ったり、短い会話で終わらせず、会話を引き伸ばしていく。


これは一見、まさにナンパそのものにみえる。しかし、その内実は違っている。

口では「お茶しよう」「飲みにいこう」「今日がムリなら連絡先を教えて」などと、
誘ってはいるけれど、まったくその気はない。ただ形式的に誘っているだけで、
本心では、一緒に店に入るつもりはなく、相手の連絡先を聞くつもりもない。

要するに、これは空約束と同じように、空誘いであり、社交辞令のレベルだ。

そして、その気もない、この表面上の誘惑を『オシ』と呼ぶ。よく「押しが強い」
などというが、そういったゴリ押しではなく、軽くチョンと押すだけであり、これは、
いわば「押し」のレプリカという感覚なので、カタカナに表記して、『オシ』となった。

この『オシ』は、ナンパ戦士にとって、非常に使いやすい武器である。

最初から、本気で誘つもりないため、たとえ断られても無傷なのだ!





よく「結果を気にするな」という励ましの言葉があるが、もう気にしないどころか、
完全に、「結果はいらない、ノーセンキュー」の精神こそが、『戦士』の心構え!

まるで「武士は食わねど高楊枝」のようだが、ヤセガマンではなく、本当に不要。

では、なぜ誘うかというと、単純に会話を続けるためである。何かしら誘えば、
相手から断り文句が返ってくる。「待ち合わせだから」と言われたら、続けて、
「誰と?」と聞いたり、「友達多そう」とポジしたり、そのまま会話を流していく。

その際、念頭においておくのが、相手の言うことを否定しない、『全肯定』だ。

「家帰る」と断られても、「家が一番だね、さぁ帰ろう。」と、相手を肯定して、
そこから、「部屋にいる時、何してる?」と聞いたり、「自炊派?料理うまそう。」
など、普段の生活の話題へと流していけばいい。話題は、ありふれてて充分。

そして、会話の流れが止まってしまったら、すぐにまた誘って、断り文句をもらう。


このやりとりの何がいいかというと、強く誘えば、相手はムキになって断り文句を
言ってくるが、その後すぐにその言葉を肯定してしまえば、相手は拍子抜けして、
それ以上、強く言えないし、何度か繰り返すうちにリラックスしていくことである。

相手は、断るために会話していたのが、いつの間にか警戒がとけてしまうのだ!

ただし、警戒(けいかい)を解くには、軽快(けいかい)さが必要だ。そのために、
相手の断り文句を肯定して流してしまい、「ナンパなんてついていっちゃダメ」と、
相手の意見に立ち、その後しばらくして、「でも、たまにはいいかもね」とか言い、
また断られたら、話題を変えたりして、自分の意見に固執しない軽さを見せる。

それを、ずっと一本調子で「アドレス教えて」と言い続けたり、ただ誘うだけなら、
相手はリラックスできず、その時は笑顔で教えてくれたとしても嫌々だったりする。

もちろん、後から連絡しても返事はなく、アドレスを変更される場合もあるだろう。


とにかく『オシ』は、結果を求めてしつこくするのではなく、たんに口先で誘っては、
その返答で会話を続けるだけの誘い水、撒きエサにすぎず、結果はどうでもいい。
ハナから求めていないからこそ、あなたは余裕をもって会話を続けることができる。

ここで必要とされる『戦士』の勇気とは、どこまで会話を続けることができるのか、
その限りなき挑戦であり、前段階の『孤児』では、短い会話しかしなかったのが、
それを今度は、拒否を恐れず、少しずつ延長させていく、その匍匐前進にある。

声かけてポジした後は、気軽にオシて、返ってきた相手の断り文句と戯れていく。

どんな拒否をもらおうと、全肯定して会話を流すだけで、結果は何も求めない。

そのスタンスこそが、ナンパを非常に楽に続けるための、基本的な構えなのだ。





ただし、結果をまったく求めないといっても、基本の心構えは『全肯定』である。
そこに例外はなくて、だからこそ、結果を求めずとも、成功してしまうこともある。

これはどういうことかというと、「お茶しよう」「飲みにいこう」と誘って、意外にも、
相手が「いいですよ。」とOKした時も、相手を肯定し、「よし、いこう!いこう!」と、
一緒に行ってあげなくてはいけない。連絡先だって、相手が教えようとするなら、
「今夜にでも、すぐ連絡するからね。」と、ちゃんと教えてもらうことが義務である。

つまり、『全肯定』は、相手の断り文句だけではなく、承諾にも適用されるわけだ。

あなたが期待していない時にもらえる、あの意外な、意外な、好反応に対しても!


ここで断言するが、オシを使えば、あなたは必ず「え?いいの?」という驚くべき
成果を手にし、心底驚いてしまうだろう。「こんなにうまくいくもんなんだ!」という、
ナンパワールドにおける、最初のカルチャーショックが、あなたを待ち受けている。

あなたは、意外な相手の承諾に、驚きを隠せない。本当かよ?信じられない!

ただ無心に会話を流すだけで、結果なんて捨てて、ただ口先で誘うだけで、
見知らぬ可愛い子ちゃんと店に入ったり、お互い連絡先を交換したりできる。

「これは、もしかしたら、こんな自分にも、輝かしい未来が待っているのでは?」

そうして、あなたは、自分にもナンパができるんじゃないかと、興奮して走り出す。

その姿は、あたかもナンパ十牛図にある『見牛』の、走り出す牧人の姿のよう・・・。


あなたは、ついに牛を見つけたのだ。

ただし、あなたが見たのは、実際は、

牛の後ろ姿の、半分にすぎなかった。

まだまだ旅は、始まったばかりである。

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2008年12月21日

ここが初心者の最後の砦!

3、『戦士』 : (見牛) - 牛の姿をかいまみること


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(横山紘一の唯識塾より)


ナンパワールドで、質問とポジを身につけた者が、
その次にやるべきことは、見知らぬ女性に対して、

●オシ(とりあえず誘う)

そして、

○会話を延長する

この二つ。結果を求めず、ただ会話を長引かせること。

あなたは、この訓練で、あっけなく成功してしまうだろう。

そしてここが、『LOSTの時代』の最後である。実践せよ!

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