2009年07月07日

運命の人をデートに誘う恐怖!

あまりの緊張に、体はこわばり、顔は青ざめていた。

私は震える指で、受話器をとり、電話しようとするが、
やはり途中で気後れしてしまい、またも受話器をおく。

どうしても、電話番号を、最後まで押すことが出来ない。

これじゃ、いつまでたっても、ラチがあかないとばかりに、
意を決するが、電話しようとしたとたん、人影が現われ、
慌ててストップする。人がいると、気が散ってダメなのだ。


私は、公衆電話から、「運命の人」に対して電話しようと、
先程から何度も挑戦していたのだった。そして、隣にある
自販機で、ジュースを買う人が現われては、焦っていた。

とてもじゃないけど、電話しているところを聞かれたくない。

フラれるところを見られたくないという、自意識過剰である。

そんなこんなの堂々巡りで、もう二時間近くたっていた・・。





実際、私はフラれるために、彼女に電話しようとしていた。

電話でデートに誘い、断られて、あきらめようと思っていた。

そうすれば、スッキリして、全てを捨てることが出来るだろう。

デートに応じてくれるという期待は、全くなかった。ほとんど、
まともに話したこともないし、サークルのマドンナである彼女は、
自分にとって、あまりにもまぶしい、手が届かない存在だった。


私といえば、一年宅浪して、行きたい大学に入ったというのに、
受験勉強のやりすぎで、他人と話せなくなり、女友達はおろか、
男友達さえ一人も出来ずに、自分の部屋に閉じこもっていた。

そして、こんな大学に入って失敗だったと、周囲を否定し続けた。

初めての一人暮らしで、なおさら孤独感は増し、すぐに大学を
やめて、地元に戻って、有名大学に入りなおそうと決めていた。

しかし、すぐに実家に戻ればいいものを、ズルズルと滞在は延び、
授業には全く出ず、仮面浪人のまま、あるサークルに出ていた。


そのサークルは海外旅行のサークルだったが、ちゃんと真面目に、
各国の勉強会(というか研究発表)みたいな事を、していたため、
次の受験科目で地理を選ぶつもりの私は、何か役立つだろうと、
気分転換もかねて、顔を出していたのだ。あくまで勉強のためだ。

ところが、これがまた、皮肉なことに、勉強に役立たないどころか、
まったく勉強に手がつかないはめに陥ってしまった。そのサークルの
一番可愛い子の、すさまじくチャーミングな笑顔に、やられたのだ・・。

ほとんど話してないまま、ほれてしまった。出来るだけ人を避けて、
部屋にこもっていたいのに、彼女の姿を見れるからという理由で、
多少無理をしてでも、サークルの部室に行って、張り込んでいた。


彼女が現われた時は、もう最高だった。嬉しくて嬉しくて、細胞が、
心と体のすべてがウキウキと、喜んでいるのがわかった。こうなると、
もう勉強なんか出来ませんよ。いっつも、彼女のことしか頭にはない。

今まで宅浪してて、人と一年間話さなかったこともあり、いちだんと、
その恋心は、熱く燃えたぎった。もう私の人生は、彼女だけだった。

そうして私は、大学の授業など一切出ず、仮面浪人の受験勉強も、
すべて捨てて、何も出来ないまま、一人悶々としていた。その恋を、
相談する男友達もいなかった。一人で抱えて、もう爆発しそうだった。

いまや実家に帰ることもできず、彼女を見つめて、月日が過ぎていく。





そして、大学入学から三ヶ月がたち、前期の授業も終わり、いよいよ、
試験が始まるという時、私は、大学を辞め、実家に戻ることに決めた。

その際、去るにあたって、やり残したことは絶対に、やるべきだと思った。

それが彼女への告白というか、デートの誘いである。とてもじゃないけど、
「好きでした。」なんてことは言えない。だから、せめて、遊園地に誘って、
断られるという感じで、踏ん切りをつけたかった。そのための電話である。

しかし、激しい緊張で、もうたまらない。今までの人生で最大の不安だ!

この彼女への電話に比べたら、受験本番なんか、屁でもなかった・・・。


私は、何度も深呼吸をして、心を静めようとしたが、胸がしめつけられて、
どうにもガマンならないほど苦しく、何度か、やはりやめとこうかと思った。

通常なら、やめていただろうが、今回は、大学をやめて実家に戻るし、
もう二度と会うことはないだろうという、大きな後押しがあった。それに、
中学の時に、デートに誘えば、必ずOKしてくれたはずの初恋の子に、
ビビッてしまい、直前で逃げて、あとから後悔した経験が、疼いていた。

もし今回も逃げたなら、ずーっと後悔するだろう。それはあまりにも辛い。

でも、今回は、うまくいく希望は、まったくない。完全にフラれるために、
電話するというのは、ひどく気後れするものだ。それでも、やらなくては!

思いっきり落ち込むだろうが、それをバネに、また受験勉強するのだ。

そういうストーリーを描いてたので、電話しなけりゃ、何も始まらない。


ついに、私は、公衆電話の受話器を持ち上げ、彼女の電話番号を、
最後まで押しきった。不思議と、どう頑張っても、その時の記憶はない。

ただ一つ覚えているのは、「いいよ。」という、彼女の一声だけである。

私は自分が喜んだのかどうかさえ、感情の記憶さえも残っていない。

うまくいくという予想がなかったため、呆然自失状態だったのだろう。

ただひたすら、奇跡というか、「意外」なだけだったような気がする。





この件をキッカケにして、今なら、ハッキリといえることがある。


 「勇気をもって跳んだ者は、女神によって救われる」


これは真理であり、私のナンパの最初の原点となった。

まだ携帯もなく、メールもなかった、15年以上も前の、

ちょうど、7月7日の話である。あぁ・・、なつかしやー。


(七夕に記す)

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2009年07月06日

どうせ死ぬんだから好きなことする!

自由を求めてナンパする。しかも、お金を持たずにタダで!

そんなお気楽な修行者である私は、今でこそ、ちょっとは
自由になってきました。人間、歳をとるのも悪くないですね。

時は遡って、大学に入学したての頃など、もうガッチガチの
不自由でヤバかったですもん。今までで最も不自由でした。


その原因は、一年間ビッチリ部屋にこもって、受験勉強を
朝から晩までしまくって、他人と話さなかったことが大きい。
他人と楽しく話す感覚を、すっかり忘れてしまっていました。

ただでさえ思春期で、女の子を意識しすぎて喋れないうえに、
さらに男とも話せずじまいで、本当に孤立しました。大学さえ
入ればバラ色の生活が待っていると思ってたのに、全然ダメ。

生まれて初めてのコンパでは、「次回から、彼だけは呼ばないで。」
と、女性陣から私だけにNGは出されるし、もうドン底気分でした・・・。





友達も一人も出来ぬまま、私は、一人暮らしのアパートの部屋
に引きこもるようになります。そこで何とかして、自分を正当化し、
プライドを保つためには、周囲の人達を非難するしかありません。

くだらない連中ばかりの、低俗な大学に来てしまった。間違いだ!

そう思って、すぐに退学を決めたわけです。悪いことに、記念受験
で受けた、他の有名大学に受かってしまい、それを蹴ってまできた
中堅大学だったため、その有名校に行っておけばと思ったのです。

うわー、大学の選択を間違えた・・・。こんなハズじゃなかった・・・。


そこで来年、また受けなおそうと決め、再び受験勉強を始めました。
仮面浪人です。しかし、大学の授業には、一切出ませんでしたが、
せっかく大学に籍があるので、サークルは覗いてみようと思いました。

まだ受験本番までは一年あるし、この間、受かったのだから、そんな
焦らなくていいだろうと思い、せっかくの一人暮らしも満喫したかった。
親に授業料を払わせているので、顔を合わせにくいこともありました。

そこで前期の終わりまでは、大学に籍を置いて、その後は、再び、
実家に戻って、猛烈に勉強しまくろう!という計画を立てたのです。


この期間限定のおかげて、少しは気がラクになりました。どうせ、
嫌われようが、恥をかこうが、数ヵ月後にはサヨナラするのだから、
好き勝手にふるまおう!そんな、「旅の恥はかき捨て」の気分です。

これは、まさしく、ナンパに通づるものがあります。

どうせまた会うことないんだから、声かけてしまえ!

というような、あの気軽な感じでしょう。

そして、そこには必ず、出会いがある。


(つづく)
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2009年07月05日

純愛ナンパの原点

これまでブログに書いてなかった、人生最大の出来事を書いていきます。

もっとも強烈で、一番最初に伝えるべきだったのに、なぜか未掲載でした。

理由は、すでに書いた気がするデジャブなのか、私にとって、あまりに重要な
事件だったので、独り大切に、心にしまっていたかったのかは、わかりません。


とにかく、あの当時のことは、文章力のない私には、叙述不可能ですが、
できるだけ少しずつ書いていきます。共感する方も、中にはいるでしょう。

伝えたいのは、スマートにナンパできるようになるなんて、たいしたことなく、
精神が壊れるような、激しい恋こそが、あなたを根本から変えるということ!

これは、ナンパ自体の問題から外れますが、しばらく、おつきあいください。

あとで、もろに、ナンパに収斂していきますので。





さて、あなたは、今までで一番激しく、切ない恋愛をおぼえていますか?

誰しも、自分のナンパスタイル、恋愛スタイルを決定づけた強烈な体験
というものがあると思います。そして、それはだいたい初恋だとか、初期
の頃の経験が多い。まだ心が純粋なため、幻想を抱きやすいからです。

また、つけ加えるならば、片思いだったり、辛い別れがあったり、とにかく、
はたから見れば、ネガティブなショックを受けたもののほうが影響がある。

なぜなら、あなたはその時、精神的に死んで、生まれ変わったも同然で、
完全に土台から破壊され、再構築が行われたからです。そんな劇的な
経験のキッカケとなった相手は、心に深く印象を残していることでしょう。


そんな精神が壊れるような激しい恋こそが、人を根本から変えるもので、
それに比べれば、スマートにナンパ出来ることなんて、たいしたことない。

つまり、いきなり結論をいうと、うまくいかなかった恋こそが、最高ですわ!

うまくいかなければ、うまくいかない程、素晴らしい。もがくような苦しみ、
どこか熱病で、うなされるような精神状態は、不安定のまっただ中だし、
その時は嫌だけど、後から思えば、必ずビューティフルな経験となります。

そして、それは、あなたを新たなナンパの地平へと、いざなうことでしょう。





そこで、まずは私が20才の頃の、決定的な出来事を
述べていきながら、次第に、あなたの魂を揺さぶって、
できれば、表面的な殻を、ぶっ壊したいと思います。

前回は、そのプロローグ、たんなる導入部分でした。

次回からは、本格的に、過去の回想を始めます。


それは、私が20才の頃(もちろん童貞)で、

精神的に、ヤバかった頃の話です・・・。


(つづく)
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2009年07月04日

頭がおかしくなるほどの喜び!


(それは突然、起こった。私は狂喜狂乱の嵐に、巻き込まれていた。)


本当に、頭がおかしくなりそうだ。体中、あまりの快感で、力が入らない。

今まで生きてきて、これほど、ドーパミンが放出されたのは初めてだろう。

快感というと、性的なことを連想するかもしれないが、そんなのメじゃない。

はるかに越えており、体がかき消えてしまうかのような、神々しい状態である。


しかも、全てに対してオープンになってるので、何にでも感動してしまう。

木々や、空に浮かぶ雲、水の流れ等だけではなく、森羅万象すべてに!

中華料理屋でチャーハン食いながら、「あ、チャーハンだー!」と感激し、

涙がボロボロこぼれてきてしまったので、途中で「お勘定!」と退店した。


こんな精神状態では、外出もままならず、せいぜい近所を歩くだけ・・・。

それでも、信じられない喜びが、内側からコンコンと沸き起こってくる。





私はドラッグを使わずに、それ以上に、ぶっとんでしまっていた。

今まで生きてきた世界が、見慣れた環境が、ことごとく眼の前で、

ものの見事に、溶けていくようだった。そして、全てが美しかった。


精神が、絶え間ない爆発を繰り返す。その正体はわからず、

私は、ただただ圧倒され、気持ちいいんだか、苦しいんだが、

わからないような、激しい体感の中、ひたすら感動していた。


体中を情熱が駆け巡り、日常生活さえも、ままならない。

制御不能の、まさに、荒れくるう、狂気の沙汰である。

そして、カミングアウトすると、私は、童貞だった。


(つづく)
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2009年07月03日

受験勉強のヨゴレを落とせよ!若人!

これから新しく大学や専門に入学するだろう、新入生諸君に
おせっかいですが、アドバイスします。ナンパしなはれ!と。

特に、受験勉強を真剣にやった人には、絶対にお勧めです。
だって、勉強ばっかりやって、他人と話していないでしょう?

大学は、高校のクラス替えの時だけ人見知りする程度じゃ、
すみませんよ。もう全く他人と話せなくなってたりしてます。
ひたすら他人ではなく、机に向かってたんだから仕方ない。

それなのに、いきなりそのままキャンパスライフに飛び込むと、
とにかく、元気のいい集団の中でポツンと、孤独を感じたり、
思うように他人と話せず、コンプレックスから殻に閉じこもる。

けっこう最初が肝心で、そのまま沈没して、自分の部屋
から一歩も出なくなったりします。実家なら、高校時代の
友人とかいるのでいいですが、未知なる場所へ出てきて、
一人暮らしするのなら、周囲には、知り合いさえいません。

激しい孤独の中、あれよあれよと、ひきこもりの始まりです。


それは私にも起こりました。自宅浪人で、ほとんど部屋から、
出ることなく、一年間におよぶハードな受験勉強をした後は、
入学式に出て、人が大勢いるというだけで、脂汗がダラダラ、
誰とも話せず、人を避けるようにして、アパートに帰りました。

なんせ足も弱ってて、普通に歩くのもやっとというか、
他人と話すどころか、もう廃人に近かったのです・・・。

だからこそ、入学する前に、リハビリを兼ねて、
見知らぬ女性達で、会話も慣らしといたほうが、
絶対いいってもんです。ナンパが役立ちます!





やはり、受験勉強の後は、他人と話せなくなったり、
被害妄想や、対人恐怖症になる方もいるでしょう。

特に、自宅浪人の方は注意が必要です。私がそうでした。

最初は予備校に通ったのですが、なんと、そこの先生に、
「お前は、絶対受からない」と言われて、頭にきてしまい、
結局、足が遠のき、部屋にこもって、宅浪となりました。

絶対、受かってやると、一日一食で、朝から晩まで勉強し、
そんな一年間が、のちのち、ひきこもりグセをつけたのです。

そういう孤独な生活が、すっかり体にしみついてしまいました。

猛勉強して、受験は成功したのですが、手放しに喜べません。

結果的に、予備校教師の意地悪な言葉が、心に火をつけて、
第一志望はおろか、ただの記念受験で受けた有名校まで
受かってしまい、プライドが高くなってしまったのが逆効果・・・。

やわらかく、他人と、コミュニケーションとれなくなったのです。


その当時、読んでいたのが、落合信彦の本で、「ブタは死ね。
飢えたオオカミとして生きろ。」なんてメッセージに影響を受け、
フワフワ楽しそうにしてる周囲の大学生が、バカに見えました。

たいてい自分の殻にこもっている人は、恐れるか、もしくは、
周囲をバカにします。自分を正当化したいので、敵対視して、
「あいつらと自分は違う。」と非難するわけです。こりゃ苦しい。

私も、まぐれで受かった有名校を蹴って、第一志望の大学に
入ったのはいいものの、周囲に溶け込めず、アッという間に
失望し、「周りの連中はくだらない奴らばかり」と孤立しました。

これは、会社などの集団に入って、周囲の人達を非難するのと
同じで、ハッキリいって、そういう自分が一番くだらないわけです!

当時は、まだ若いし、そんなことさえ、まったく分からなかった。





それでも大学に入ったからには、どこかサークルに入ろうと思い、
緊張しながらも幾つか回りました。その一つに、チャラチャラした、
イベントサークルがあって、そのコンパに出席したことがあります。
(たまたま見学に行ったら、男の人数が足りないと参加させられた)

近くの女子大からも参加してて、8対8の合コンです。生まれて
初めての合コンでした。そこで、何とか楽しく話せた気がしたのに、
なんと後日、同じメンバーでアウトドアに行くことになった時、唯一、
「あの人だけは外して」とNGになったのが、私でした。大ショック!

これには、思いっきり凹んだし、もう怖くなって、他のコンパにも、
行けなくなりました。そして、そもそも、その大学に入ったこと自体、
間違いだった気がして、ほんの一ヶ月もせずに、退学を決めます。


そこで私は、自分のアパートにこもり、再び、受験勉強を始めて、
蹴ってしまった有名大学に入りなおそうとしました。仮面浪人です。

一年間ずっと部屋にこもって受験勉強してたので、その生活こそが、
自分にとって、すでに慣れきった、快適な習慣となっていたんですね。

若者がひしめく、華々しいキャンパスライフに背を向けて、たった独り、
静かに自分のペースで勉強できる部屋に戻りました。これはまるで、
せっかく生まれてきたのに、またも母親の子宮に戻るかのようでした。

騒がしい外部から背を向けて、私は再度、受験勉強に励むわけです。


しかし、人生というのは、不思議と、ほっといてくれません。

はたして、この仮面浪人は、うまくいったと思いますか?

現実逃避にすぎなかった、この選択は功をなしたのか?


否です。断じて、否です。人生は、そんなもんじゃない。

その後、私は、人生最大のショッキングな嵐に、

徹底的に、激しく巻き込まれることになります。

あぁ、思春期、バンザイ・・・・。


(つづく)
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2009年07月02日

失われた初デートの記憶

誰しも、初恋の話は、ありふれていて、ほろ苦いものでしょう。

私の初恋は、中学2年生で、今思えば、なんであんな子供を
好きだったんだろうと不思議に思います。相手は中学生だし、
地味でごく普通の女の子だったのに、好きでしょうがなかった。

その当時、彼女とは、違うクラスだったので、話すこともなく、
ひとめぼれのように、遠くから見つめてポーッとしてましたね。


しかしながら、修学旅行のとき、友達に言うと、これがまぁ、
よくあるように、勝手にお膳立てされて、バスの休憩時間
かなんかに、一緒に写真とるはめになりました。照れます。

そして相手は意識し始めて、しばらくは周囲の人達から、
デートに誘え!デートに誘え!と、けしかけられました。

そこで、ある時、勇気を出しまして映画のチケット2枚を、
手に握りしめ、彼女を誘うことに。ところが、周囲の友人
から、背中をドンドン押されても、結局は、直前の直前で、
彼女が目の前にいるにもかかわらず、逃げ出してしまう。


勇気がなくて、誘えなかった。まぁ、仕方ない、中2だもの。

これに関しては、後悔はありません。

しかし、願いは叶いますね。

その後、中3になって、彼女と同じクラスになりました。


忘れもしない。たまたま学校が休みの時に、友達と、
学校に遊びに行くと、カーテンの閉まった会議室で、
先生達が全員揃って、クラス分けをしていたんです。

黒板には、生徒の名前が張り出されて、調整中。

各クラスに、問題児を散らしたり、好きな生徒を
取り合ったり、くじ引きで決めたりしていました。

この光景には、興奮しましたね。ずーっと覗いてた。

カーテンが邪魔で、全部見えないんですよ。それが、
またかえって、気を揉んでしまい、手に汗握りました。

なお、私の名前は最初から「Aクラス」に、あったので、
好きな子もAに来い!Aに来い!と、ずっと祈ってて、
その後、好きな子も同じクラスに、移動してきました。

「やったぜ!ぐはー!」と叫びたかったけど、先生達に、
バレるので、ぐっとガマンしました。あー、いい思い出だ。


ところが、同じクラスになっても、ろくに話せず、結局、
好きだという気持ちも、ウヤムヤになってしまいました。

違うクラスで、たまに眺めてたのが、同じクラスになると、
近すぎてしまい、憧れがなくなってしまったのでしょうね。

その後、彼女のことは忘れ、中学も、そのまま卒業です。





さて、話は、さらに飛びます。高校を卒業した時まで。

ちなみに高校時代は、活発だった中学時代とは違って、
どんどんやる気を失くし、勉強もしない、学校も行かない、
いわゆる、面倒くさいという理由からの登校拒否ですね。

当時は、まだマスコミに元気があり、文化を先導してて、
そのメインカルチャーに対し、マイナーな文化、漫画や本、
映画やミニコミなどを、サブカルチャーと呼んでいました。

私は完全にサブカルチャーにはまり、ほとんどの時間を、
部屋で映画観たり、本を読んだりして、過ごしたのです。
多感な時代だったから、それはもうハマリにハマリました。


しかし、まだ引きこもりと呼ぶ程のものではなく、学校へも、
最低限の出席日数はオーバーしてしまいましたが、病欠
扱いにしてもらい、なんとか留年せずに、卒業できました。

当然ながら、女関係はからっきしで、暗い青春時代です。

確かに、中学では、女っ気なかったですが、続いて高校も、
まったく女っ気なしで終わってしまったのです。まぁ仕方ない、
といえば、仕方ない。高校生の男子は、まだ子供ですから。

そうして、高校卒業後は、大学受験のために浪人します。


結論からいって、受験勉強は頑張ったので合格しました。

生まれて初めて、長期的な目標を掲げて達成するという、
成功体験を積めて、嬉しかったことは、嬉しかったです。

しかし、つい最近まで忘れていた、もう一つの成功体験が、
ありまして、まさに願ったことは叶うというのを思い出しました。

まだ受験勉強を始めたばかりの春の頃で、参考書か何かを、
買いに行った帰りに、意外な相手と、偶然出くわしたのです。

横断歩道を渡ろうとしたら、私の名前を呼ぶ声がします。

声の先を見ると、派手なジャガーという外車から、グラサン
をかけた見覚えのある女の子が、私を手招きしていました。

なんと!中学時代の、初恋の女の子でした。三年ぶりです。

「送ってってあげるよ。」

そう言われて、車に乗せてもらいました。


私の家は、すぐ近くだったので、ほんの少ししか、
乗っていないはずですが、何を話したかは、全然
覚えていません。しかし、どういう経過だったのか、
私は後日、彼女と、デートすることになりました!

おそらく、受験勉強を本気で始めたいので、あえて、
デートに誘い、フラれようとしたのかもしれませんね。

それなのに、あっけなく、OKをもらってしまったという。

いずれにしろ、思いもかけず、中2の時の願いを、
叶えてしまったわけです。デートに誘えなかった、
当時のカルマは、忘れた頃に解消されました・・。

やはり、願いは叶うって、本当なんですね。





その初恋の彼女とは、としまえんという遊園地に行きました。

生まれて初めて、女の子とのデート、しかも、相手は、かつて、
初恋だった相手です。相当嬉しかったはずなのに、なぜなのか、
ほとんど記憶がありません。緊張しすぎて、パニックでしたね。

確か、話す内容も全部考えていった気がするのに、不思議と、
遊園地での記憶が全くない。どんなに頑張って、自己催眠で、
思い出そうとしてもムリでした。何かトラウマでもあったのかな?

しかし、手を握ることさえ、考えもしなかったことは確かです。


私が、そのデートで覚えている記憶は二つだけで、まずは駅の
キップ売り場で、彼女がキップを買う時に、後ろからお尻を見て、
ムラムラしたこと。そして、もう一つは、彼女に、どんな食べ物が
好きか?聞いたら、インスタントラーメンと答えたことだけでした。

それも、確かに、インスタントラーメンっておいしいよなー、などと、
ボンヤリ答えたら、「私なんて、ナベからそのまま、じかに食うよ。」
なんて、彼女が言ってたことを、何の印象もなく、覚えています。

ナベから直接食べると、スープ飲む時、アチッ!てならないか?
なんて、これまたボンヤリ考えたことまで覚えているのに、他の、
記憶はゼロなんです。これは一体、何だというのでしょうか?

その後、宇宙人にさらわれて、記憶を抹消されたのかしら?


とにかく、デートは、その時の1回きりで、別に大失態もなく、
また誘えば、デートに応じてくれたろうなと感じていたことも、
ハッキリと覚えています。しかし、私はその後、誘わなかった。

恋をして、傷つくのが怖かったのもありますが、そんなことより、
受験勉強を死ぬ気でやろうと決意していたからです。恋などは、
勉強の邪魔になるだけで、まったく必要なかったんですね。

それに、生まれて初めてデートできただけでも、満足でしょう。

そうして、かなりハードな自宅浪人生活に突入しますが、
これが今後の人生を狂わすことになります。そして、私の
人生において、最大の狂気が訪れることになるのです。

ああ・・・、受験勉強は、なんて、残酷なんだろう・・・。


(つづく)
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2009年07月01日

緊急事態発生(マークシックス)

マークシックスの飛来により、私に新たな死が訪れました。

したがって、死の前の走馬灯のように、これまでの過去が、
浮かび上がってくる状態に入りました。しばらくはナンパの
話など、どこかへ飛び、ひたすら過去の恋愛話となります。

このブログでは珍しく、私のプライベートな初恋の話です。


基本的には、他人に自分の恋愛話など、まずしませんが、
やはり、『純愛ナンパ』のメッセンジャーとして選ばれたので、
(誰に?自薦だよ!)自分の恋愛話も、せざるをえません。

なぜ、私が異常に、トキメキを重視するか、ハッキリさせたい。

どういう経験を経た人間が、述べているのかを明確にしないと、
ただの空論になってしまう。だから、つまんないかもしれませんが、
数回にわたり、ナンパに関する原点を、述べさせていただきます。

私の学生時代や、ひきこもり時代の詳細を述べていくので、
ひきこもりの方や、これから大学に入る方は、必見です。

それでは、明日から!


(この番外編に興味のない方は、ずっと先へ飛んでください)

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