鹿野幹男
2015年11月26日03時00分
津波・地震の被災者や原発事故の避難者が住む県内181の仮設住宅団地のうち、12団地で、住宅の基礎部分の木製の杭にシロアリによる被害や腐食が生じていたことが県の一斉調査で判明した。倒壊につながる恐れがあるとして、県は年度内に修繕を終える予定だ。
災害救助法に基づいて県が設置した仮設住宅には現在、2万人近くが生活する。原則2年で使用期間が終わると想定され、民間所有者の土地や運動公園に建設されたものも多い。一般住宅のコンクリート製の頑丈な基礎ではなく、木製の杭が使われている。
県が今年6月から10月にかけて181の団地を一斉調査したところ、シロアリ被害がいわき市の3団地、福島市の2団地、二本松市と南相馬市のそれぞれ1団地で見つかった。杭の腐食はいわき市と国見町でそれぞれ2団地、二本松、須賀川、白河の3市のそれぞれ1団地で確認された。
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