
この世にあるものは、すべて、回転することによって、エネルギーを
生み出している。原子と電子しかり、地球や銀河さえスピンしている。
なのでナンパも、回転なくして、盛り上がることはない。ただダラダラ、
続けるならば、流れのない水たまりの水のように、腐ってしまうだろう。
停滞している時というのは、回転が止まり、パワーが逃げている状態。
では、ナンパにおいて、いかにスピンを起こせばいいのか?たんなる、
抽象論として語っているわけではない。実際、これを理解できたならば、
あなたは、あまりにもナンパがラクになり、絶頂感に満たされるはずだ。
だから特に、声かけてから、あまり言葉が浮かんでこない人、どうにも、
会話が続かない人は、真剣に読んでほしい。すごく簡単なことなのに、
いつの間にか忘れてしまいがちな、第二段階「水」の極意なのだから。
おっと、その前に、第一段階「地」の極意を復習しておこう。(
ポチン!)
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声をかける第一段階では、「地」というように、しっかり大地に落ちつき、
ロケットの如く、垂直に立つ。これは全身男性器が立っているのと同じ。
我々は委縮せずに、ヴァッキしなくてはならない。ビンビンに漲ることで、
女子に堂々といけるし、無視や断りにも影響をうけず、無敵状態となる。
そもそも「ヴァッキ」とは、漢字で「場起」と書き、場を起動させる意味で、
いわゆる「何無波(ナンパ)空間」の起動である。日常モードから一転し、
ナンパモードへと切り替えることで、堂々と、声をかけられるようにする。
とにかく、最初に声をかけないと何も始まらないので、まず何無波空間を
起動(きどう)し、ロケットで大気圏を突破し、軌道(きどう)に乗せるのが、
パイロットの役目だ。ゆえに、この第一段階が、最も大切といってもいい。
そして、続く第二段階からのスピンを起こすためにも、中心を決めるべく、
声かけをしていく。それは単純に、自己中心的になること!声かけるとき、
けっして相手を中心にしてはいけない。あくまで、自分こそが世界の中心。
これは、どういうことかというと、声をかける際、自分の体がどんな状態か、
姿勢はどうか、緊張はどうか、発声はどうか、滑舌はハッキリしているか、
一回、一回、確認するということ。立ち位置や、入り方なども、意識をする。
この時、相手はオマケでしかない。ちゃんと反応しようが、無視や拒否でも、
たいした問題ではなく、むしろ、その反応を受けて、自分の心身がどう変化
するかを見る。ちょっとイヤな顔されただけでも、凹むのか、動揺するのか。
そういう微妙な影響を感じとり、自分が中心からズレていないかを確認する。
もし中心軸が、しっかり立っていたなら、要は「ヴァッキ」していたなら、ほぼ、
あなたは影響を受けない。一瞬、動揺しても、すぐに戻る。しなやかに、戻る。
いっぺん、実際に、ビンビンに立った自分のポチンを、手で下げてみなさい。
手を離すと、ビヨン!と、またすぐに一瞬で上を向く。君のポチンは天を突き、
「天上天下唯我独尊」と喋り出すかもしれない。それが声かけの姿勢である。
このヴァッキ状態に、すぐ入れない人は、何回か声をかけて調整し、自分の
心身を高める必要がある。これが以前より、10人声かけろ!の準備だった。
★

それでは続いて、第二段階に入ろう。ナンパの全過程を、性交に例えるならば、
ここは前戯である。相手の全身をソフトタッチで高めて、性感帯を見つけていく。
つまり、会話を少しずつ流していくことで、相手が盛り上がる話題を探すわけだ。
声かけたばかりの時は、相手もいきなりのことで、準備ができていない。心身は、
冷えきっているため、どうしても冷たい反応や、たんなる社交辞令的になりがち。
そこで、ゆっくり暖めていくのが、第二段階でやるべき、全肯定(QとP)であった。
そして、ここからが、会話が続かない人への強烈なメッセージなので、そんなこと、
当たり前と読み流さず、体感的に、その真意をつかまえてほしい。それは、たんに、
「中心軸を相手に移す」というだけのことだから!こんなのは、君の心に響かない。
たんに声かけた後、会話を続ける時に、相手を中心にして、会話を流すだけであり、
そんな当たり前のこと、やってるよと思うかもしれない。そして実際、いかなる話題
でも流せて、どんなに冷たい反応されようが、話を平気で続けられるなら、大丈夫!
あなたは第二段階の「水」をマスターしている。しかし話題につまったり、相手側の
キツイ反応にダメージをくらうようなら、わかっていない。判断基準は、それだけだ。
この「中心軸を相手に移す」というのは、中途半端じゃ、全く意味がない。それこそ、
自分なんてどうでもよく、いわば「無」になって、むしろ相手になってしまう。相手が、
世界の中心となり、その中心に沿って、会話をする。それも全肯定で、ポジな方へ。
少しでも反応があったら、それに乗って流す。反応がなかったら、こちらが想像して、
相手が考えてそうなことを代弁する。相手になりきって話していく。その時、どんなに
相手が拒否してこようが、その拒否するところの身体には、もはや、あなたはいない。
あなたは相手に同化している。相手に中心軸を置いて、あなた本来の体はアバター
にすぎない。あなたの身ぶり手ぶり、喋る言葉は、全て、相手のためにある。自分の
ために何かをすることなど、一切ない。自分なんかどうでもいい。相手が喜べばいい。
これが、第二段階が「前戯」と呼ばれるゆえんだ。相手を喜ばそうと探究している様は、
意識が相手に注がれ、自分の事など、ひとまず横に置いている。このGIVEの精神が、
相手の抵抗をなくす極意である。これが出来ずに、何かを得ようとすることなど、無理。
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そういうわけで、第二段階では、相手の幸せこそをメインに会話を流せば、話題など、
困るわけもなく、相手の態度も、たちまち軟化してしまう。こちらは相手になってるため、
相手も、自分自身であるこちらに抵抗できないのである。これが、懐に入るという意味。
ところが、よく、「女の子の幸せを一番に、ナンパしてます」と言う人が、なぜか全然ダメ
というケースが多い。また、すごいプレゼントとかあげて尽くしてる優しい彼が、不良男
に女をとられてしまうというのも、よく聞く話だろう。これは当然、彼らがフニャチンだから。
残念ながら、フニャチンは、女のATフィールドに入れない。ヴァッキしてないと、相手も、
理性では「いい人」と思っても、体が開かない。だからこそ、まず第一段階は、自己中心
となり、ヴァッキするべき。中心が定まらないと、スピンが起こらず、女が活性しないのだ。
実は、自分の中心軸があるからこそ、その中心軸を、相手に移せるのである。ところが、
女に気に入られたいと渇望する、優しい「いい人」は中心軸を持っていないので、相手に、
与えるものがなく、スピンも起こらないため、ただ膨大なエネルギーを漏らすだけになる。
何度もいうように、この世はすべて、スピンで出来ている。そのためには、まず第一段階、
自分の中心軸をつかみ、次の第二段階では、その中心軸を相手に移す。すると、相手を
原子とするなら、その周囲を回る電子のように、あなたが相手を周回する動きが生まれる。
その動きが、全肯定とポジに基づいていれば、自然とポジなスピンが生まれ、二人は親和
することになる。なので、まず自分、そして相手という順番を忘れないように!世間の人は、
最初に、「可愛い!」と相手を中心にして動揺し、その後、自分中心になり、殻に閉じこもる。
つまり、逆さまになっているため、失敗するのだ。そりゃ可愛い子に出くわしたら、その引力
に引っ張られ、そうなるのもわかる。しかしナンパ師は、軸とスピンの真理から、まずは自分
の中心に留まり、慌てず、第二段階から、重心を移動する。その優雅さは、ワルツさながら。
そして、いったん会話に火がついて、加速していく第三段階の激しさは、興奮の坩堝である。
彼は、さらに感情を解放し、今度は中心軸自体が、こちらと相手を行ったり来たりすることで、
軸そのもののスピンが始まる。そうして、この二人の協力体制によるスピンで、昇りつめる!
(これにて、大気圏突破!)