内山修
2015年11月26日05時13分
三菱UFJフィナンシャル・グループが、「フィンテック」と呼ばれるITを使った金融ビジネスで、ベンチャー企業の育成に乗り出すことが分かった。同社の人材やノウハウを使い、短期間での事業化を後押しする。同社は「邦銀初の試み」としており、競争が激しいフィンテックで欧米の金融機関を追随する構えだ。
お金の支払いや資産管理などの金融事業で、先進的な技術や新しいアイデアを持つベンチャー企業が対象。年内に募集を始め、5社程度を選抜する。
2016年春には、選抜したベンチャーが無料で使えるオフィスを東京都心に設置。社内外の経営専門家を招き、事業計画や資金調達のノウハウを授け、投資家との面談の機会を与える。ベンチャー企業に出資する投資家や取引先の候補となる企業と引き合わせる発表会も設ける。三菱UFJのグループ企業との取引や資本提携も検討。最終的に、16年春から約4カ月間での事業化を目指す。
残り:557文字/全文:950文字
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!