2人とも今年の韓国プロ野球でマイルストーンとなる記録を作った男たちだった。1人は47本塁打と40盗塁を記録、初めて「40・40」を達成したエリック・テイムズ(29)=NCダイノス=、もう1人は53本塁打を出し、史上初の2シーズン連続で50本塁打を記録した朴炳鎬(パク・ピョンホ、29)=ネクセン・ヒーローズ=だ。優劣つけがたい今年の最優秀選手(MVP)レースの勝者はテイムズだった。24日に発表された記者団投票の結果で、有効票99票のうち50票を獲得して栄光を手にした。外国人選手としてはタイロン・ウッズ(1998年)、ダニエル・リオス(2007年)に続く歴代3人目だ。朴炳鎬は44票だった。
2人は発表後、ハグし合った。米国に帰国していたが、授賞式のため韓国に戻ったテイムズは「私が受賞できなかったら朴炳鎬におめでとうと言おうと思ってやって来た。事実、期待していなかったのだが…」と語った。朴炳鎬はテイムズの頭に花の冠をかぶせて祝福した。朴炳鎬は「花の冠は授賞式の前にテイムズがファンからもらったプレゼントだ。どちらが受賞しても相手に被せようと話していた」と言った。
今季の打撃部門賞を分け合ったテイムズ(打率・長打率・出塁率・得点)と朴炳鎬(本塁打・打点)は、公式戦の時から親しくしていた。それぞれ球団を代表する大砲2人は、敵として対戦する時も打撃フォームやウェイトトレーニング法などについて語り合ってきたという。テイムズは朴炳鎬の長所について「パワーがものすごい。彼が公式戦の時に打ったホームランはまだ落ちていないだろう」と冗談を言った。新人賞にはク・ジャウク(22)=サムスン・ライオンズ=)が選ばれた。今季打率3位(3割4分9厘)だったク・ジャウクは記者団投票で60票を獲得、34票だったキム・ハソン(20)=ネクセン=を上回った。