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のえる(仮)のなんでもかんそうぶん

札幌市すすきの・大通界隈で(大体)1人で食べ歩きや飲み歩き、読書や日常などのなんでも感想文です。

キタモロ 「冬の北海道は暖かいというお話」

キタモロ

 こんばんは、のえる(仮)です( ´ ▽ ` )ノ

 

 

不定期連載シリーズ「北海道のもろもろの事」。略して「キタモロ」のコーナーです。

 

えーと、寒い寒いと言っていたらがっつり雪に降られました。

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(11月24日の18時頃)

ここから25日の朝までで最終的には40㎝ぐらいまで積もりました。

朝起きたとき泣きそうになりました(笑)

 

ちなみに25日の札幌の最低気温は-4℃、日中の最高気温が4℃でした。

これが厳寒期になると-10℃ってのもざらです。

旭川稚内のような、北海道でも北のほうになりますと、-30℃近くになることも。

もうバナナで釘が打てるレベルです。

お外で小便小僧でもしようものなら出た先から凍…おっとお湯が沸いたようだ。

 

まあ寒い寒いと言っててもいいことはありませんので、真逆なお話を。

実は北海道ってあったかいんです。

 

つらっとこれだけ書くと、嘘大げさ紛らわしいってことでJAROに取り上げられるかもしれませんので簡単に説明します。

 

 

北海道の暖房事情

 

北海道の住宅・アパート・マンションには基本的に暖房設備が備え付けの場合が多いです。

代わりにエアコンが備え付けというのは戸建て住宅には最近増えてきましたが、まだそれほど多くはないです。

そして寒冷地ならではの暖房文化があります。

パターンとしては以下

 

①温水セントラル暖房システム(全館暖房)

  • 熱源は電気・ガス・灯油。暖房専用のボイラーで温水を作り、宅内に取り回した配管を通じて各部屋へ送る。その温水を使用し、パネルヒーターや床暖房パネルなどの放熱器により家全体を暖めるシステム。

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(画像引用:石油連盟ホームページ)

 

②暖炉・薪ストーブ・ペレットストーブ(全館暖房 / 局所暖房も可

  • 熱源は薪・ペレット。これら燃料を燃やした熱で家全体を暖めるシステム。

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(画像引用:ペレットプラスホームページ)

 

③各部屋個別暖房(全館暖房 / 局所暖房も可)

  • 電気蓄熱式暖房器や灯油FFヒーターなどを各部屋に配置し、それら暖房器を個別に使うことにより各部屋を暖めるシステム。

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(画像引用:コロナホームページ)

 

④局所暖房

  • 灯油のポータブルファンヒーター、電気ヒーターなどを一か所で使用し、その部屋もしくは暖房器近辺のみを暖めるシステム。

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(画像引用:コロナホームページ)

 

細かくつきつめるとまだシステムはあるのですが、現在主流なのがこの4パターンかと。

この中では④だけが仲間外れになるのですが、北海道の住宅・アパート・マンションの多くは全館暖房を基本として設計されています。

ちなみに全館暖房という概念自体が本州ではなじみがないと思いますが、要は家全体を暖めてしまおう、という考え方です。

家の中に寒暖の差を作らないようにし、温度差によるストレスを解放して快適な生活を送りましょ!ってことですね。

 

 

メリット

①暖かい

  • なによりのメリットではないでしょうか?北海道民の習性として、外がどれだけ寒かろうとも家の中では半ソデ短パン、アイス食ってうぇーい。みたいなのがあります。信じられませんね。ただ、ぶっちゃけ冬は本州の実家に帰りたいと思いません。札幌のほうが暖かいんですもの(ガチ)。

 

②健康的

  • 家の中に寒暖の差がないということは、例えば温かいお部屋からトイレに行く、お風呂に入った後脱衣所に出て体をふく、などした時に寒くないわけです。寒暖差がある場合、このシチュエーションというのは実は非常に体に負担がかかります。その際「ヒートショック」と言われる現象で血圧が急変し、脳卒中心筋梗塞の要因ともなり、最悪の場合は死に至ります。また、頻繁に寒暖のあるところを行き来すると、自律神経に悪影響を及ぼすケースもあるようですので、その点でも非常に有益と言えます。

 

一酸化炭素と湿度

  • 暖房事情の①~③に書いた暖房方式は、住宅内に湿気(水分)を発生させるものではありません。暖房機器への給気と排気がいずれも外気依存だからです。まして電気暖房の場合、燃焼するものがありませんので水分は発生しません。④の灯油のファンヒーターなど室内排気の燃焼機器は、室内に熱と水分と一酸化炭素を発生させます。冬時期に良く聞く一酸化炭素中毒などとは無縁なわけです。また、よくサッシに結露を起こしているケースがあると思いますが、基本的には燃焼機器による湿度の上昇に原因があります。上記を踏まえたうえで、水分を発生させずに室温を一定に保ちますと、湿度は低下する傾向にあります。結露を起こさないことは住宅寿命に対してポジティブな要因になりますし、天候の悪い日が続きますが、洗濯物を部屋干ししても非常によく乾きます。

 

デメリット

①暖房費

  • えーまあほぼ一日中全館暖房しているわけですから、結構かかります。以前私が住んでいたアパートは1LDKで灯油FFヒーターの物件でしたが、灯油価格が急上昇した時に月23,000円かかった時がありました。そのアパートでは、灯油の補給などが一括管理されていて、管理会社指定の業者が決まっていた為に、市価より高い単価で購入したことも影響しているとは思うのですが、かなり痛かったです(笑) 戸建て住宅でオール電化のお宅で80,000円かかったという経験談も…。

 

②不健康

  • メリット②と真逆のことを書いてます。が、メリット③で書いている通り湿度の低下から、お肌の乾燥、風邪やインフルエンザに感染しやすくなることがあります。

 

 

おわりに

全館暖房というシステム自体は、住宅の仕様・性能に依存するところが大きいために、本州の一般的な住宅では実現できないケースが多いです。

ただこの快適性に慣れてしまうと本当に後戻りできません。

暖房費が高いのは勘弁ですが…。

この暖かさ、実は一番のメリットは、寒い日に暖かい家庭に一目散に帰って一家団欒。

そのための環境が整っているってことかもしれませんね。

あ、「飲みに行って帰ってないだろ!」ってのはなかったことに。

 

 

ではまた

 

SEE YOU!