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ことしの世界の平均気温 過去最高の可能性
11月26日 6時25分

国連の専門機関は、ことしの世界の年間平均気温が観測史上、最も高くなる可能性が高いとした分析結果を発表し、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの平均濃度が上昇を続けていることなどが背景にあると指摘しました。
国連の専門機関で、スイスのジュネーブに本部を置くWMO=世界気象機関は、今月からフランスのパリで開かれる地球温暖化対策を話し合う国連の会議、COP21を前に、25日、記者会見を開きました。
この中で、ことし1月から10月までの世界の平均気温は、1990年までの30年間の年間平均気温を0.73度上回り、観測開始以来、最も高くなる可能性が高いと発表しました。そのうえで、1850年からの50年間の年間平均気温と比べるとおよそ1度高くなっていると指摘しています。
その背景についてWMOは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温室効果ガスの平均濃度が上昇を続けていることや、南米のペルー沖で赤道付近の海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」の影響が続いているためだとしています。
WMOのジャロー事務局長は、「われわれは1度の気温上昇を経験し、温室効果ガスの排出量も増加しているため、緊急事態に直面している」としたうえで、「パリで強力な決定がなされれば、状況はまだ改善できる」と述べ、COP21での議論の進展に強い期待を示しました。

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