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年賀はがき:販売スタート 30億2000万枚発行見込む

毎日新聞 2015年10月29日 10時41分(最終更新 10月29日 12時25分)

窓口で購入客に年賀はがきを手渡す宝塚歌劇団宙組の桜木みなとさん(中央左)と星風まどかさん(中央右)=大阪市北区の大阪中央郵便局で2015年10月29日午前9時29分、川平愛撮影
窓口で購入客に年賀はがきを手渡す宝塚歌劇団宙組の桜木みなとさん(中央左)と星風まどかさん(中央右)=大阪市北区の大阪中央郵便局で2015年10月29日午前9時29分、川平愛撮影

 来年の年賀はがきの販売が29日、全国一斉に始まった。12月15日から投函(とうかん)を受け付ける。全国の発行枚数は、前年より7%減の30億2000万枚を見込む。

 大阪市北区の大阪中央郵便局では午前9時の販売開始を前にセレモニーが行われ、宝塚歌劇団宙(そら)組の桜木みなとさんと星風まどかさんが登場。桜木さんは「正月最初に手にとってもらうもの。元気なパワーが伝わるよう気持ちを込めて書きます」と話した。さっそく買い求めた堺市南区の女性(69)は「年賀状は年に1度、元気だよと伝える大切なあいさつ」と話した。

 名古屋市西区の名古屋中央郵便局でも、販売開始の午前9時前から約50人が列を作り、買い求めていた。30年以上ほぼ毎年、発売日に縁起物として買っている名古屋市守山区の無職、直木(さなぎ)誠さん(78)は30枚を購入。来年のえとの「申(さる)」にちなみ猿の図柄の木版画を刷るといい「今年は世相が険しかったので、穏やかな一年に、という願いで年賀状を出したい」と笑顔を見せた。

 福岡市中央区の福岡中央郵便局では、門松を飾った特設ステージで地元の女性和太鼓グループが演奏を披露。今年、三池炭鉱(福岡県大牟田市)の関連施設が世界文化遺産の一部に登録されたことにちなみ、近くの天神保育園の園児らも炭坑節に合わせて踊り、イベントを盛り上げた。早速購入した福岡市城南区の会社員、中村瑞穂さん(42)は「いよいよ年末。普段会えない友達に子供の成長など近況を伝えたい」と話した。

 12月25日までに出せば元日に届くという。お年玉付きはがきの1等の賞品は、現金1万円から10万円に増額した。【大沢瑞季、花岡洋二、平川昌範】

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