宮崎・車暴走:700メートル6人はね 2人死亡5人負傷
毎日新聞 2015年10月28日 19時03分(最終更新 10月29日 10時59分)
◇JR宮崎駅近く ひっくり返って止まる
28日午後2時50分ごろ、宮崎市中心部のJR宮崎駅前の目抜き通りの県道で、鹿児島県日置市の男性(73)が運転する軽乗用車が歩道に乗り上げて約700メートル暴走し、歩行者ら6人をはねた。宮崎県警によると、宮崎市の無職、藤本みどりさん(66)と会社員、高木喜久枝さん(50)が死亡し、男性が重傷、宮崎県や東京都の17歳〜68歳の男女4人が重軽傷。県警は回復を待って自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑などで調べる方針。
県警によると、監視カメラの映像から、軽乗用車は直進して県道(通称・高千穂通り)に入り、百貨店、宮崎山形屋前の交差点(宮崎市橘通東4)から乗り上げた。歩道上に止められた自転車などをなぎ倒しながら、歩いていた高校3年の女子生徒(17)らをはね、駅前交差点でひっくり返って止まった。目撃者によると、自転車に乗っていてはねられた人もおり、歩道上で加速し時速数十キロで暴走していたとみられる。
男性は鹿児島県から1人で来ていたとみられる。宮崎県警は家族を呼び、持病の有無などを聞き、事故原因を調べる。
現場は宮崎山形屋前からJR宮崎駅を東西に結ぶ目抜き通り。歩道は幅7メートルほどでガードレールはない。商業施設やオフィスビルが並び、事故当時も多数の通行人がいた。【尾形有菜、宮原健太】