私は思った。
ググってみると生活福祉課に行けばいいらしい。それは2階にあるらしい。
私は働いていない。うつ病とか発達障害とか、とにかく就労を続けることがもう困難だったのだ。
息をのみながらエレベーターを降りると、にこやかな女性に声をかけられた。
「何かお探しですか?」
「右に曲がって奥ですね~。」
……なんて卑屈になる余裕すらないっすよ実際。もう心臓バクバク。
生活福祉課は閑散としていた。おずおずと声をかけると、面食らったように初老の男性が出てきた。
「はい、それも含めて。」
別室に通されたら一周して緊張は収まった。
もうね、びっくりするほど生い立ちをきかれた。
金払って受けてるカウンセリングの時より聞かれたわ。
結論からいうと私は生活保護は受けられるとみてほぼ間違いないらしい。
ただ家賃がちょっと高いので引っ越ししてもらうことになりますよと。
引っ越しまじか。引っ越しキビシイ。うろ覚えだけど、一人暮らしだと57,400円までだそうです。
「借金するより生活保護を利用してほしい。生活苦の状況でお金借りても、返せる訳ないでしょ。」