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    大学図書館でのカタロガー歴25年のプロの目録屋です。

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    VOLばらし
    今後のNACSIS-CATのあり方を検討する中で、書誌構造を変更する事が検討されているそうです。

    その一つとして、いわゆる「VOLばらし」があります。

    これは、現在VOL積みとして作成してる書誌レコードを、VOLごとに分けた書誌レコードにしようというもので、JAPAN-MARCなどのレコードを相互に利用しやすくするためのものです。

    私は、このVOLばらしには基本的に賛成です。

    他のMARCとの交換という視点はさて置き、現在のVOL積みの書誌には、書誌レコードそのものとして2つの問題点があると思っています。

    一つは、VOL積みになると形態事項の数量が「冊」になってしまい、各巻のページ数が記録されない事です。
    これにより、カタロガーとしては書誌の同定が困難な事がありますし、利用者としてはページ数が分からないので読むかどうかの判断が付かない事があります。
    言うまでもなく、ある事を簡単に知りたい時には薄めの本を、詳しく知りたい場合には厚めの本を探しますので、ページ数が分からないというのは書誌レコードとして不十分だと思います。

    もう一つは版表示の問題です。

    ある図書の、1巻と2巻が出ていて、その後に改訂版の1巻と2巻が出た場合には、初版の書誌に1巻と2巻、改訂版の書誌に改訂版の1巻と改訂版の2巻がVOL積みされます。

    初版の書誌
    VOL:1巻
    VOL:2巻

    改訂版の書誌
    VOL:1巻
    VOL:2巻
    ED:改訂版

    通常はこのパターンですので問題は無いのですが、ごくまれに、それぞれの巻の版次が異なる場合があります。

    例えば、1巻が出て、その1巻が改訂された後に2巻が出るケースです。
    この場合は初版の書誌に初版の1巻と2巻、改訂版の書誌に改訂された1巻がぶら下がります。

    初版の書誌
    VOL:1巻
    VOL:2巻

    改訂版の書誌
    VOL:1巻
    ED:改訂版

    版を中心に考えればこのような構成になりますし、これはこれで整ってはいるのですが、利用する側としてはそれぞれの巻の最新版が欲しい事が多く、その観点からすると最新版の2巻と最新版の1巻が別の書誌になっているのは分かりにくいですし不便です。

    中には、

    初版の書誌
    VOL:1巻
    VOL:2巻
    VOL:3巻

    改訂版の書誌
    VOL:2巻
    ED:改訂版

    のように、途中の巻だけが改訂されるものもあり、探しやすさという意味ではあまり良い構造だとは思えません。

    また、刊行の途中でシリーズ名が付いたり消えたり変わったりした場合にも別書誌にしていますが、これも利用者としては意味のある事ではないと思います。


    であれば最初からVOLがばらばらになっていた方が却ってすっきりするのではないでしょうか。

    もちろん、折角RDAで実体間の関連を記録するようになった事ですし、それぞれのレコードをリンクしておくべきですが。

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    目録 | 18:01:09 | トラックバック(0) | コメント(0)
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