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エスパーニャンコ

「たのもー!たのもー!」
「今時?」
「たのもー!」
「ホエ、どちらさまだス?」
「十四松です。こんにちは、デカパン博士」
「はい、こんにちはだス」
「んぁ」(ほら挨拶して、と言わんばかりに一松を見やる)
「ん………こんちは」(十四松見て、それからしばらくして軽く会釈)
「こんにちはだス」
「相談!相談があるんだけど!」
「ホエ?」

ほにゃああんにゃあ(猫と遊ぶ一松)

「ネコと話せるクスリだスか?」
「うん、もってない?」
「ホエ~、あいにくだス~」
「そっかあ」
(運ばれてきたドリンクを口に含み全部吐き出す十四松、よける一松)

「ホエ~、で、どうしてまたそんなのがいるんだスか」
「この一松兄さんはね!全然友達がいないんだ!」
「…いないんじゃないよ、作ってないだけ」
「だからぁ、あのネコと話せるようになればいいなあと思って」
「ケッ…余計なお世話。自分だってまともに人と会話できないくせに」
「言うよね~~」
「ホエ!そういやいいのがあるだス~」
「!」

「あーっと、こりゃかりんとう・・・」(棚あさりあさり)
「博士、みつかったー?」
「えーっと、おかしいだスなー?たしかこのへんに…あー!思い出しただス!」(デカパンに手つっこみ)
「これだス!」
「くさー!!!
「その名も"きもちぐすり"だス」
「きもちいークスリー?」
「きもちぐすりー!!!あぶない表現やめるだス」
「どんなのー?」
「相手が今何を考えているか、本当の気持ちがわかるだス」
「そのニャンコの気持ちも理解できるだス」
「いーねえ、一松兄さんもらいなよー!」
「…ケッ、だから余計なおせ、わぁあああ!?ちょっと!!」(瓶を破壊しようとするデカパン、ダヨーンに絶叫)
「なんだス?」
「っ、…ん……」
「もうどうしたいだスか、素直なきもちがききたいだス」
「べっ、べt…アアアアアアアア!!!だから!!!!」
「一松兄さん」(じっ)
「ぁ……あー…」(十四松に見つめられると腕の中のニャンコじっと見つめ)
「………し、しりたいかも……こいつのきもち…」

(嬉しそうに一松を見つめる十四松)
「ぬふふ~ じゃ、尻を出すだス」
「え、なんでケツ?!」
「だってぇ、このクスリは注射でうつんだス、」
「――――!!!!」(声にならない悲鳴)

(一松抱え上げて尻をデカパン側に向ける十四松。抱えられて一松動けず。)

「アアアアアアアアア!!!離せエエ!!!ブチ殺すぞ十四松ウウウ!!!」
「アッ、アアアアーーー!!!」

「一松兄さんのこんなおおごえきいたのはじめてー」(若干棒)
「おまえ怖いよ?!!なにその淡々とした感じぃイイイ!!!」
「じゃあいくだスよ~」
「アアアアア!!!ヤダアアア!!!」
「大人がみっともないだスよも~」
「ウッウッいや関係ないから!!注射はいくつになっても地獄だからアアアア!!」
「痛くするから力抜くだス~」
「ヒギャアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
「にゃ」
あら」(飛び出して注射されたネコをみて感嘆するデカパンと十四松)
(一松は若干放心気味)
「……へぇ…?」(よくわかってないまま振り返る一松)
(やっちゃったなあ…どうしよう顔の十四松)

「「「えええ~!人間の本当の気持ちがわかる猫~!?」」」(おそチョロトド)
「嘘をついてもバレちゃうの?」
「そうだス、どれだけ取り繕ってもこのニャンコの坊やの前では無意味だス」
「しかも副作用のせいか人間の言葉をしゃべるようになっただス」
「えー」「えー」「話せるの?」
「試してみるだス」
「おそ松兄さん」
「お、おれ?」

「んんっ…チョロ松はオシャレだ」

『チョロ松はクソダサイ』
「おお~!!」
「すげえ見抜かれた!」
「見抜かれたじゃないよそんなふうに思ってたの!?」
「チョロ松はおもしろい」
『チョロ松はくそつまんない』
「おい」
「チョロ松は賢い」
『チョロ松はクソバカ』
「チョロ松はモテる」
『チョロ松はクソ童貞』
「すっげ~~~!!perfect!!」(部屋の隅っこの一松除くみんなでぱちぱち拍手)
「いじめ!?いじめなのこれ!!」

「すげーなおまえ~、エスパーニャンコだ!」
「にゃあ~」
「でも、心配だな…」
「?」
「この子、悪用されちゃうよ、うちで保護しよう!」
『この猫金になるな』
「うっ…ま、マスコミに知られたら大変だし!」
『サーカスもありか』(ジト目でトド松みるおそ松)
「い、一松兄さんの親友は大事にしなきゃ」
『一攫千金!あっひゃっひゃっひゃっひゃ』

「このドライモンスターめ、本音がだだもれだよ」
「ああん!」
「コイツの前では誰も嘘つけないんだな…は!いいこと思いついた!」
「この猫トト子ちゃんにあわせてみよーよ!」
「なんで?」
「この中で一番誰が好き?ってきくの、そしたら…」
「トト子ちゃんのきもちがわかるってわけだ!」
「いーーーねえ!」
「ぁ…やっぱやめとく?」
「やめよう」
「本命がいるかわかんないし…」
「あっぶね~」
「事故るところだったよ」
「そこ、うやむやが平和だからね…」
「「「はははははは」」」

(部屋の隅っこにいる一松のもとへニャンコ抱えて歩み寄る十四松)
「ねえ」
「なんか話せば?」

「にゃー」
「っ……いやいい、」
「なんでー?たのしいよー?」
「いいって、興味ない」
(ちょっと考えてる十四松)
「はい、」
「おい!よけいなことを……チッ…」

「あいかわらずさめてんなあ…あの猫だけは友達な気がしてたけど」
「いやいや、一松兄さんに友情とかないから」
「なっ…ハッ、まあね」(一瞬ショックを受けた顔、のちにドヤ顔)
「そういうの生きていく上で必要ないし」
「みんなよくやるよね?まわりにあわせてさ」
「ともだち?なかま?…俺には一生いらない」
(ちょっと悲しそうに笑ってニャンコ見てる)
『ほんとはそんなこと思ってないけど』(口あんぐりする一松)
「え、いまだれが」(無言でニャンコ側指差すトド松、そっちを見るチョロ松)
「ねこ、」
「ってことは…」
「~……ぁ、あ…!」(まじかよ、って顔の一松)
「今のが一松のほんとうの!」(ちょっと嬉しそうな声音)
(ちょっと嬉しそうな十四松)
「あーれぇ?この猫はほんとうのきもちを見抜くんだよ~?」(わざわざたたっと駆け寄って嬉しそうに)
「ぁ…」
「一匹狼のふりして、友達欲しいんじゃないの?」(とても嬉しそうな笑顔のおにいちゃん)
(バツ悪そうな顔する一松)
「ちっ、ちがうよ、そんなのいらないっ」(早口、どもり気味)
『ほしい』
「なッ」
「いらないって!」
「…って言ってるだろうっ…なんでそんなめんどうなものをわざわざつくらなきゃいけないの…!」
(ちょっと声震えてる)
『なんでぼくにはともだちができないの』
「…ぁ、…、…」
「…ぅ、…ま、ぁ、そんな価値あるやつはいないけど…」

『まあ、そんな価値、自分にあるとは思えないけど』
「無駄なんだよな、人と距離を縮めるのが」
『怖いんだよな、人と距離を縮めるのが』
「能力がもったいない」
『自分に自信がない』
「平気で裏切ったりするしっ…あいつらっ…」
『期待を裏切っちゃうかも、自分が』
「つーか、猫がともだちとかありえないでしょ…」
『つーか、猫がともだちだとラクでしょ』
「ことば通じないし!」
『だから傷つかないし』
「ああバカらしい!!」
『ああ寂しい』
「友達なんかマジ要らねえ!!!!」
『友達なんかマジいらねえ だって僕にはみんながいるから』
(口あけてポカン顔、からの歯噛み締めて)

「っせえなあ!!わかった口ききやがって!!!」
「ちがうよ一松、この猫はおまえのほんとうのきもちを」
(トドチョロ、まゆげさがって不安げ、かなしげ/おそぽかん顔/十四放心?)
「うっとうしいんだよ!!どっかいけ!!!」
(十四松の表情、かなしげではない)
「うっとうしいんだよ どっかいけえ」
(悲しそうな顔をしてニャンコ飛び出す)

「……一松……おまえ……」
(やっちゃったなあ、って顔のおそ松兄さん)
(とてもかなしそうな十四松の顔アップ)

(かなしげな顔で街を歩くニャンコ、いろんなひとたちの本音暴露しておいかけられる)
(一人歩く一松)

「チッ…めんどくせえ…」
(ポケットからねこじゃらしとりだし何か考えたあとダストシュート、通り過ぎる)
(猫の声がきこえると近寄ってゴミ漁り)

「! …!!」

「……はあ」

(違う猫でしょんぼり。探すために汚れた手。人々は一松をきもちわるい、と遠巻きに見ている。)

(夕暮れの公園。ベンチに座る一松。そこへ現れる兄弟たち)

「にゃあ~ん、にゃあ~ん、にゃおお~ん」
「やめろよおそ松兄さん」
「いないねえ、どっか遠くに逃げちゃったのかな? 誰かがあんなひどいこと言うから」
「!」
「おい!」(茶化すなと一喝)
「………」(おそ松を睨みつける一松)
(その表情を見てちゃらけた表情からお兄ちゃんの顔に)

「一応チビ太にも言っとく?どこから出てくるかわかんないし」
「どうする?一松?」
「……いい」
「…一松兄さん……」
「……別に飼ってたわけじゃないし」
「死んでも関係ないし」
(ちょっと声震えてる)
「おい!……ぁ」(チョロ松をさっと制するお兄ちゃん)
「一松がいいって言うなら探さないよ、おれたち」
「ほんとうにいいの?」

「………うん」
「わかった、じゃあかえろ~う!」
(その場から動けないチョロ、トド)
「おい、帰るよ!」(言われてちらちら一松見ながら退散)
「……ふう、」(世話の焼ける子だなあといわんばかりの鼻ゴシ)
「ありゃ」

(前から猫抱えた十四松。ふたりは笑った顔をしているがおそ松は口あんぐりしてる)
「…!!」(思わず立ち上がる一松)
「にゃあ~~」
「ん」
「…なんで」(ぷい)
「…」(ぐい、とさしだす)
「なんだよ!!!」
「ごめんね」(何かを言いかけて口をつぐんだ十四松からのニャンコ)
「!…へ…あ…」(振り向く、十四松見て、猫を見て、十四松を見る)
「…チッ…………俺も、…ごめん…」
「おれもごめん」
「はは」
「わわっ」(猫飛び乗ってきて抱きとめる)

(二人を見守る兄弟たち、猫を撫でる一松)
「にゃあ~お」
「ふふ、」
「…な~んだよ、どこにいたの~?てか、なんでそんなによごれてんの?」
「うわくっさ!おっさんのうらがわのにおいする~!」

(ちょっとの間、それからかけよってまたちゃらけて)
「いやおっさんのうらがわのにおいかいだことがないよ」

(みんなてくてくと公園から撤退)
「いや~いなくなった時はどうしようかと思ったね、帰ってきてよかった~」
「ナイス十四松!銭湯オゴってやる、チョロ松が~」
「なんでオレ?!」
「「「はははは~」」」
(みんなの後ろで嬉しそうに猫を抱く一松)

「ん、あれ?一松兄さん泣いてる?」
「泣いてない」
「ふふっ泣いてる~?」
「泣くわけないっ」

(遠くから見つめるカラ松。どこか悟ったような顔で涙流し。)
「扱いがぜんぜんちが~~~~う!!!!!」(心の叫び、男泣き。)

|ED|
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