今回の料理:里芋と鶏肉のエスニック炒め
煮っころがしネオ
西原 昔は里芋の煮っころがし、よく食卓に出てたなあ。土佐じょうゆで真っ黒に煮てあるの。飽き飽きしてた。
枝元 私、里芋の煮っころがしを作るのが苦手で。可愛くまん丸の状態で、味を染ませるのが難しい。ある時から「もういい! 崩しちゃえ」と思って、このレシピを考えました。
西原 うちの田舎の煮っころがしは、ぐっちゃんぐっちゃんで、オートミールみたいよ?
枝元 そういうの結構好きです。里芋は「100グラムあたり、レンジ2分」を目安に加熱して皮をむくと簡単。鶏肉を皮側から焼きます。油が出るので、ペーパータオルで取ってもよし。これをうまみと考える人は……。
西原 はい、私です!
枝元 では、このままで。里芋は味が入りにくいので、潰しながら味を絡めていきます。そして、ピーナツバターの登場! どろっとした感じで完成!
西原 懐かしい。小学生男子が泣いて嫌がる真っ茶色!
枝元 このとろっとしたところがおいしいんですよ。
西原 あ、バターのこくがうまい。新しい味。これは「里芋の煮っころがしネオ」ですね。
枝元 割と男子も好きそう。
西原 うん。しょうゆ味って飽きちゃうんですよね。バターとチーズは間違いない! これがまた太るんだけど。
枝元 大丈夫ですよ。みんなで太れば怖くない!
西原 小じわできなくていいんだよ、太ってると。二人ともどすっぴんで、つやっつやだもんね!
枝元 そこの奥様も一緒に平均体重上げましょ。ふふふ。
【構成・中川聡子、写真・関口純】
材料〈4人分〉大は大さじ 小は小さじ
- 里芋 8個(500グラム)
- 鶏モモ肉 1枚
- サラダ油 小1
- 酒、みりん、しょうゆ 各大1/2
- 水 1/2カップ
- 砂糖 大1
- ピーナツバター 大1と1/2
- トウバンジャン 小1
- シャンサイ、ピーナツ 適量
作り方
- 里芋はよく洗い、皮付きのまま、半分に切る。耐熱ボウルに入れてラップをかけ、レンジで10分加熱する。しばらく蒸らしてから、粗熱を取り、皮をむく。
- 肉を一口大に切る。フライパンにサラダ油を引き、肉の皮を下にして、強火で2〜3分焼く。焼き色が付いたら裏返し、色が変わるまでさっと焼く。
- 里芋を入れ、一混ぜする。砂糖、酒、みりん、しょうゆの順に入れ、木べらで里芋を割りながら、アルコール分を飛ばして、煮絡める。
- 水を入れ、落とし蓋(ぶた)をして5〜10分煮る。ピーナツバターとトウバンジャンを加えて混ぜる。お好みで刻んだシャンサイとピーナツを加え、完成。
リクエスト募集します!
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