週刊金融日記というメルマガがある。
ネット界隈では非常に有名なメルマガで、色々と物議をかもすこともあるメルマガだ。
しかし、効果のほどは絶大で、それゆえに恐れられているというのもあるわけでもある。
このメルマガを読んでいるにもかかわらず、ぼくは街コンで成果を残すことができないでいる。ぼく愛のワタナベ君みたいには、全然行っていない。
なぜか?
その謎を解くことが、今回のブログの趣旨である。
まず、基本的なことをおさらいしよう。
世の中には、男と女がいる。
そして、所得の高い人と、低い人がいる。
その4つをカテゴライズしたマトリクスが下記だ。
図1)
ちょっと単純化しすぎているかもしれないし、例外ももちろんあるのだが、まあ、ここでは議論を分かりやすくする為に、あえてこのマトリクスを使おう。
さて、街コンだ。
街コンに参加するのは、上記マトリクスの、下記の破線で囲った人たちだ。
図2)
説明が漏れてしまったが、右下の「ゆるふわ」という人たちはどんな人たちのことを言うのか?ということは、下記のブログを参考にされたい。とてもよく纏まっている。
街コンであるが、基本的に男性側は「所得の少ない男性」と、「所得は多いが、女性とのコミュニケーションに慣れておらず、なかなか彼女ができない男性」の2種類の人種が主に参加する。その割合は大体8:2といったところだ。
ぼくはもちろん、稼ぎの少ない男だ。
もちろん稼ぎの少ない男にも、女性とのコミュニケーションに慣れている人と、慣れていない人がいるが、実はそこはあまり問題ではない。
さて、ここでこれらの男女をそれぞれA、Bとグルーピングしてみよう。
図3)
Aの男性は、いわゆる非モテ系だ。
その一番の特徴は、一定レベル以上の女の子に全くモテない、ということである。
そして、Bの女性は、いわゆるゆるふわ系だ。まあ、例外的にちょっとだけ所得の高いハイスペ女子も含まれているが、そこはあんまり気にしなくても良い。
さて、Aについてだが、すでに皆さんお気づきの通り、ちょっとだけ左上のマトリクス、「所得の多い男性」にも掛かっている。
ここで所得に関係なく、男性をCとしてカテゴライズしてみよう。
その構成要素は下記の通りだ。
ハイスペ男子とは、所得の高い男性のこと、ロースペ男子とは、所得の低い男性のことと考えて間違いない。
その人口比は、ぼくの実感値だとハイスペ3、ロースペ7、といった感じだ。
ロースペ男子は、街コンという市場において、女性側から全く相手にされない。
悲しいかな、これは真実だ。なぜならロースペ男子は、所得が少なく、結婚したとしても、苦しい生活が待っていることがほぼ確実だからである。
街コンに参加する女性が、ある程度自分で稼げる人だったら話は違うかもしれない。例え教養が無くて、スペックが劣っている男性でも、人間的に魅力がある男性なら、それでいいと考えるかもしれない。なぜなら彼女たちは経済的に全く困っておらず、多くのゆるふわ女子が抱えるような「楽をして男性のお金で優雅に暮らしたい」という考えを持っていないからである。
自分たちでお金を稼げる彼女たちがパートナーに求めるのは、安らぎと心地いいセックスである。
しかし、ここは街コンという戦場だ。図3を見てもらえば分かる通り、街コンに参加するのは、ほとんどがAカテの男性と、Bカテの女性(つまりゆるふわ)だ。
さて、話をCカテに戻そう。
Cカテの、いわゆるハイスペック男子は、さらに細かく下記の通り分類することができる。
もともとすべてのスペックがハイスペで、要領よく受験勉強をこなし、就職活動も要領よくこなし、多くの所得を稼ぐことができるコミュ力の高いハイスペ男子(いわゆるモテ男)と、受験を必死で頑張ることで一流大学に入り、その大学名をバックに所得の高い仕事に就くことができた、コミュ力が若干低めの男子(女性目線で言えば、いわゆる「キープ君」)だ。
ここでの割合は、大体モテ男1に対して、キープ君2といったところだろうか(ちょっとグラフの面積がおかしいけど、そこはご容赦願いたい)?
つまり男性全体で、生まれながらにしてモテる男というのは、全体の1割程度であり、多くの男性は、生涯を通じて非モテなのである。
ぶっちゃけモテ男は、黙っていてもモテる。
そして、そんな彼らは決して街コンなんてこない。
彼らは普通に職場にいる一般事務員の可愛めゆるふわと付き合ってるし、そのゆるふわ経由で合コンして、まあ効率よく遊んでいるわけです。お金もあるから、オシャレできるし、バーに行ったりクラブに行ったりもできるから、出会いエンジンも高めです。
そんな彼らが、わざわざ高い参加料払って街コンに参加する道理がありません。
それゆえに街コンは、ハイスペだけど女性とのコミュニケーションに慣れていない男性と、そもそも女性から相手にされないロースペ男子(Aカテゴリ)と、ハイスペ男子を狙うゆるふわ女子(Bカテゴリ)のたまり場となる。
そして、Aカテ男子の狙いは、Bカテ全般なのに大して、Bカテ女子の狙いは、Aカテの中でも、所得は高いが、女性とのコミュニケーションに慣れていない一部の男子に集中する(図4、5)。
図4)
図5)
最初に見た通り、このBカテ女子が狙う「Aカテの中」の「所得が高い男性」の割合は、Aカテ全体の2割程度だ。
故に街コンは、男性側、特に街コンのメインターゲットである、ロースペ男子にとって、最も不利なゲームなのである。
ぼく愛のワタナベ君も、まさにそうだったしね。かれは弁理士という、ハイスペ男子でないと就くことのできない、所得の高い仕事をしている。そしてまさに彼は、単に女性慣れしていないだけで、街コン市場で最も女性側から需要のある「ハイスペ男子層」に属していたのである(図5の塗りつぶしたゾーン)。
そして、週刊金融日記でお遊び程度に連載されている「恋愛工学」がうまくワークするのは、まさにワタナベ君のような、所得は高いけれど、女性の扱いに慣れていない層の男性なのである。そして彼らは、いわゆるモテ男にシフトする可能性を秘めている。
図6)
冷静に考えればそれは当たり前だよね。こぎれいな格好をするのにも、多くの女性とそれなりのディナーをするのにも、やっぱりある程度お金が掛かる。そして、前回のブログでも書いた通り、街コンの参加費は、とても高い。
最低でも、ぼく愛のワタナベ君のように、街コンの参加費くらい、何とも思わずに払える層にいないと、恋愛工学はワークさせるのが難しいのだ。
さて、本エントリでは、ぼくに恋愛工学がワークしないワケと、街コンに働く市場原理について詳しく見てきた。
しかし、誤解して欲しくない。本エントリは、ロースペ男子は現状を受け入れて、一生彼女を作ることを諦めてしまえ、と言うために書いたのではない。
全くの逆で、ロースペ男子に希望の光を当てるつもりで、ぼくはこのエントリを書いた。
つまり、街コンにも市場原理は働いている、ということだ。
ぼくたちが街コンで持てないのは、ぼくたち個人に問題があるわけではなく、単にぼくたちがマーケットの求めるニーズを満たしていなかっただけなのである。
そして、どこにゆるふわ女子のニーズがあるのかも、判明した。
ぼくたちのやることはただ一つ。
所得を増やし、ハイスペ男子を目指すのだ。
ハイスペ男子こそ、街コンでの勝ち組なのだ。
ここまで読んできた読者には分かる通り、需要(ゆるふわ女子)に対して供給(ハイスペ男子)の数は、圧倒的に少ない。
供給側(ハイスペ男子)にシフトすることができれば、まさに売り手市場なのである。
頑張らない理由は無いよね?
一足飛びに、モテ男にはなれない。だから、まずはみんなで、頑張ってハイスペ男子を目指そうではないか。
そうすればぼくたちには、めくるめく素晴らしい世界が待っている。
まずは、街コンからはじめよう。