今年度のオープンキャンパスもいよいよ終盤となりました。午前の体験授業は、建築デザインの基本とも言える住宅設計において、リビング空間の間取り(プランニング)に挑戦してもらいました。とても複雑で難しそうに見える建築デザインも、中心となる考え方は案外シンプルなのだと感じてもらうことが狙いです。
【 作業 ① 】
住宅のリビング空間(LDK)について、「こう使いたい。」「家族とこんな過ごし方をしたい。」などを想像し、その中でも一番重要な事柄は何か、『くつろぐ、食べる、作る、学ぶ、遊ぶ、寝る』の6つのキーワードにあてはめて考えてみます。
【 作業 ② 】
作業1で考えた事柄が成り立つように、6つのキーワードのパーツを好きな大きさにカットして、台紙に貼っていきます。貼ってみたパーツは大きさを変えてみたり、移動してみたりして、イメージを膨らませていきます。
【 作業 ③ 】
組み合わせが決まったら、それはなぜいいのか、一番のポイントはどこかを考えてみて、簡潔な文章で説明します。当初に考えていたこととは違って、作業を通して新しいイメージができてくることもあり、ここでは、少し客観的になってみるのがポイントです。
このような作業によって、頭で考えるだけでなく、実際に手を動かして何かを考えるという空間造形学科の授業の特徴を体感してもらえたのではと思います。
建築デザインに限らず多くのモノづくりにおいては、上記のような試行錯誤を何度も繰り返しながら、最終的に自分が一番に実現したいことは何かを見極めていきます。その一番さえ見つかれば、それを達成するための知識やスキルは、後からついてくるといっても過言ではありません。理系分野を苦手とする皆さんにこそ、何かを作りたいという強い思いを本学科で深めていただきたいと思います。
また、今回は2年生の桐原さんと3年生の西田さんが司会を努め、4年生の木村さんが自身の充実した学園生活についてご紹介するなど、学生さんの生の声もお届けいたしました。暑い中ご来場いただいた皆様には心よりお礼を申し上げます。
●学生スタッフからのコメント
食事、睡眠、勉強、家事など、いろいろなくらしの行為がありますが、理想の生活をするための空間配置を考える体験授業でした。 紙とにらめっこしても考えが浮かばなければ、実際に手を動かしてみましょう!参加された方々は最初少し戸惑っていらっしゃいましたが、自分で思い描いた空間を表現することがとても楽しそうで、皆さん活き活きと作業されておられました。
3年 西田舞香さん
高校生や保護者の皆さまに自分の理想とする空間デザインに取り組んでいただきました。最初は緊張している様子だった皆さんが、先生の丁寧な指導を受け自分の理想とする間取りを笑顔で作成していく姿は、見ている私達までとても幸せな気持ちにしてくれました!
2年 桐原里奈さん
↓オープンキャンパスに是非、お越しください。お待ちしています!