高浜原発:再稼働反対 地元から大阪まで200キロデモ
毎日新聞 2015年11月20日 21時58分
関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働に反対する市民団体のメンバーらが、同原発から大阪市まで約200キロを13日間かけてリレーでデモ行進し、20日夕に約100人がゴール地点の関電本店前(同市北区)に到着した。「再稼働反対」などと声を上げ、関電に申し入れ書を提出した。
「若狭の原発を考える会」(京都市)の呼びかけ。今月8日正午に原発前を約80人で出発し、4府県を通過して反原発を訴えた。ほぼ全行程で参加した京都市の主婦(67)は「原発に対する受け止め方は府県で異なり、福井県では反応が薄かったが、京都府では手を振る人が多くなった」と話した。
高浜3、4号機は今年2月、新規制基準による原子力規制委員会の審査に合格したが、4月に福井地裁が再稼働を禁じる仮処分を決定。このため、関電が申し立てた異議審で決定が覆るなどしなければ再稼働できない状態となっている。【畠山哲郎】