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米通商代表 TPP土台に発展の考え示す11月19日 22時33分
アメリカのフロマン通商代表は、APEC=アジア太平洋経済協力会議が実現を目指すFTAAP=アジア太平洋自由貿易圏という地域全体を網羅する貿易自由化の構想について、TPP=環太平洋パートナーシップ協定を土台に発展させていくことがふさわしいという考えを示しました。
フロマン通商代表は、APECの首脳会議が開かれたフィリピンで、19日、記者会見を行いました。この中で、フロマン代表は「われわれは高い水準の貿易自由化を望む国が合流できる土台にするつもりで、TPPの交渉を進めてきた」と述べ、12か国で大筋合意したTPPは、あとから参加可能な開かれた協定だと強調しました。そのうえで、「世界のGDPの40%を占めるTPP協定は、アジア太平洋地域を1つの基準にまとめる土台づくりの重要な第一歩だ」と述べました。
これは、TPPこそが地域全体を網羅するFTAAPの土台にふさわしいというアメリカの立場を示すものです。アメリカと主導権を競う中国は、TPPをアジア太平洋地域の貿易ルールに発展させていくという、こうした主張に警戒感を強めています。
これは、TPPこそが地域全体を網羅するFTAAPの土台にふさわしいというアメリカの立場を示すものです。アメリカと主導権を競う中国は、TPPをアジア太平洋地域の貿易ルールに発展させていくという、こうした主張に警戒感を強めています。