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判定的には湯。

140字以上のツイートだと思ってください

ゴールデンボンバーのライブでアンコールしたらクスクス笑われた話。


※おことわり※

・特定バンドのファンに向けた記事、といった感じの文章なので伝わりにくいところもあるかと思います。
・当記事はファンから見たひとつの感想であり、バンドを中傷するものではありません。「ツアーめっちゃ楽しかった♡」というファンには厳しい文章かもしれませんが、どうかご一読くださると嬉しいです。


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まずは全国22カ所/全29公演のツアー 「歌広、金爆やめるってよ」お疲れ様でした。
今回のツアーも相変わらず意外性を突いてきた演出が満載で楽しかったですね。
アルバム『NO MUSIC NO WEAPON』を引っさげたセットリストで、今までとは違った新鮮な気持ちで臨めたのも良かったな、といったところです。
ライブ内容の感想は人によりけりなので、私の個人的感想はここまでにしておきましょう。


んでもってアンコールの話です。タイトルのとおりです。
他のアーティストのファンやゴールデンボンバーに興味ない方も、僅かながらこのブログを読んでくださってると思うのですが、おかしくないですか?
夜中にこういう系のツイートをぼそっとしたのですが、とても140字に収まる気がしなかったのでこのような形で呟くことにします。

まず説明しますと、ゴールデンボンバーのライブのアンコールは少し変わってるんですよ。
彼らのワンマンツアーのアンコールには一般的に、通常アンコールとその後のWアンコールの2つがあるんですね。(以下、通常アンコ・Wアンコと表記)
(「Wアンコも“一般的”にカテゴライズされるの!?」というツッコミはもう少し待ってください)

通常アンコには本編の曲終わり、メンバーたちが捌けた直後に、
「アンコール!\ヴォイ!/アンコール!\ヴォイ!/」という事前に用意された音声がリズムよく流れるんですね。\ヴォイ!/はデスボというかシャウトの合いの手です。
一方、Wアンコにはその音声は流れません。完全にファンや観客の声が頼りになります。
ところが、今回のツアーではWアンコに演出が加わっていました。おそらく今回のみでしょう。その演出内容の説明は後述します。


……と、上記の前置きをもとに本題に入っていこうと思います。


まず通常アンコ。
音声が流れます。私もその音声に合わせてアンコールを叫びます。
でも周りは叫ぶどころか手拍子すらしません。
水分補給を終えたら叫ぶのかな?と思いきや、隣と談笑。中には終電の確認でもしているのか、スマホをいじっている方もいました。


アンコールを叫ぶ私を笑う方もいました。
「音声流れてんのに叫んでやがんのww」「必死かよww」とでも思ったんですかね?


そんな状態でアンコールを叫び続けていると、メンバーが現れて会場が沸きます。
アンコール曲の女々しくてで跳ぶし叫ぶし踊り狂います。
その元気があるなら……ねぇ?と思うわけです。





アンコールも本編のうち?


ここで、ツアーに参戦した皆さんなら思っていることでしょう、
「通常アンコも本編のうちだ」と。
確かに、アンコールで演る曲目やエンディング映像を流すタイミングからして、私もそう思います。通常アンコを終えてようやく本編終了だ、と。
なので、「どうせ彼らはまた出てくるのだから、アンコールは音声任せにして私たちは休憩しとこう」と思ってる人がいてもおかしくないんですよね。

でもそうなると、彼らが名目上「アンコール」を設けてる意味がなくなるのではないでしょうか?
休憩タイムであれば、演劇前のように「2回目の休憩タイム(^-^)!」って言って捌ければいいわけで。

これは友人からの又聞きになりますが、私の参戦していない某会場では通常アンコ明けに鬼龍院さんが「みんなちゃんとアンコールって言った!?」と問いただしたそうで。
その問いかけの答えはともかくとして、これは本人直々に「ここは音声任せにするんじゃなくて声を出せ」と言われているようなものです。

私の参戦した会場でも「まるで音声のような綺麗すぎるアンコールありがとう!」と皮肉ともとれる発言をされてました。


実際に、「アンコールありがとう!」と言って出てきてくれるメンバー。
自分たちで用意した音声のアンコールに対して「ありがとう!」と言って出てくる姿って虚しくないですか?

そしてWアンコール


先述の通り、一般的にWアンコは通常アンコのような音声はなく完全に観客頼りになります。
ところが今回、昨今のアンコール問題に触れてなのか、とある演出がされていました。
そうです、ここで、冒頭に書きました「Wアンコの演出」がでてきます。

その演出というのが、
「ステージ上に騒音計測器を設置し、アンコールの声がノルマに達したら彼らが出てくる」という仕様。逆にいうとノルマに達するまで出てこないということです。
(ノルマは各地によって多少の差はあったようですが、レポを見る限り95db~110dbといったところでしょうか。)

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でも計測器はすぐに出てくるわけではなく、通常アンコ終了→暗転して1分後くらいにスポットライトがステージ上の計測器を照らす(スクリーンには騒音レベルを表示したメーターが投影される)という流れなんですね。
なので、最初の1分間は過去のライブと同じで観客の声のみ、といった感じなんです。

まぁこの計測器が出る前と出た後の声量の差に驚かされましたよ。
計測器が出るやいなや、「あなたたちどこにいたの!?」といわんばかりの声量で。



えっなにその「先生が見てるからしっかりしようぜ!」みたいな小学校的雰囲気。

(別に馬鹿にしているわけではなく純粋にそう思いました)



「それだけの声出せるんだったら最初から出そうよ!」と思うのですが、それよりも「みんなにとってのアンコールってそんな薄っぺらいものなのかー」と少し残念に感じました。
計測器が現れる前の状況ではいつまで経っても彼らは出てこないし、Wアンコなしのまま終演しても納得できる。それくらいの声量と態度でした。

声も出さず手拍子もせず、ただただ談笑したりボーッとしている人はどういう気持ちでWアンコを待っているんでしょうか?「Wアンコも本編だ」とでも思ってるんですかね。
そして4人が出てきたら出てきたでワーッ!キャーッ!って騒ぐ。披露された曲が曲ならめっちゃ頭振るし跳ぶし。さっきまでぺちゃくちゃ喋ったりボーッとしてたのに。通常アンコと同様、アンコールを叫ぶ人を笑う人だっていたのに。
本人たちが見ていないからと好きなように過ごして、いざ彼らが現れたら「アンコールちゃんとやったよー!」みたいな反応をする。

……。

えっなにその「先生が(ry

アンコールを求めないのって、「もうステージに出てこなくて構いません、お疲れ様でした」と言っているのと同義で、それでいて本人たちが出てきたらワーキャーするのは明らかに矛盾してるんですよね。
「心のなかではちゃんとアンコールって言ってるし!」って言われても、舞台裏の彼らからしたら「いやいや知らんがな」としか言いようがないわけで。

「さっさと計測器のノルマを達成して彼らをステージに出そう!」という思いで大声を張り上げるのと、「もう1回出てきて!」という気持ちで大声を張り上げるのとでは、その後に4人が出てきて「アンコールありがとう!」って言ってくれた時の嬉しさは格段に違うはずです。
後者のほうが「あぁー出てきてくれたー!応えてくれたー!こちらこそありがとうー!」って気持ちが強くて抜群に嬉しい。
これはみなさん体験しておくべきことだと思いますよ。まぁ今後は計測器使ったアンコールはしないと思いますから尚更。


ただ、2カ所の会場についてはノルマを達成できなかったとのレポなるツイートが。
その続きには、
「ノルマ値を下げてくれて、やっと達成してメンバーが出てきてくれたよ!」

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彼らは優しすぎるし甘すぎる。何のための計測器だったんだろうか……??

まぁ、これも「ツアー終了までネタバレ禁止!」な演出のうちだし、もし終演後に現地のファンから「Wアンコなかった!!」ってツイートされたら今ツアー未参戦の人たちはなんのこっちゃですよね。
「いままで定番のWアンコがない…だと!?」ってなりますよね。Wアンコを定番・あって当然のものと思ってる時点で間違ってるんですけども。

で、演出なし公演の代々木初日に行ってきたわけですが

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11月12日、この日は代々木第一体育館にて、これまでとは違うライブが行われました。
ギターソロ(という名の芸)や演劇といった演出を一切取り払った「演出なし公演」
タイトルもツアーの「歌広、金爆やめるってよ」からアルバムタイトルの「NO MUSIC NO WEAPON」に変え、セットリストも少し変わっていました。

演出なし公演ですから、Wアンコも先ほどから言ってるような計測器は一切出て来ませんでした。
会場内には大きな声が響いてましたが、私のまわりでは「アンコール」という声は聞こえませんでしたし、やはり談笑したりただ座り尽くしている方々ばかりでした。
前後左右10人分ほど離れたところから聞こえるアンコールにリズムを合わせるなんて。
アリーナ席で。しかも半分より前方の位置で。
何公演通しても、結局Wアンコの存在ってそういうものなんだなーって思いました。



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ただ通常アンコで普通に音声が流れたのはびっくりしましたけどね!笑


あれは彼らの中では演出の範疇外なのでしょうか?問うてみたいところです。

案の定、聞き流している人が多かったです。
鬼龍院さんいわく、「今までで一番アンコールの声が届いた!」らしいですが。

声を出せと強要はしないから


今回のツアーに参加された方には他ジャンルの音楽ファンもいまして、たぶんその界隈でもアンコール事情が問題視されてるんでしょうね、「○○のライブでもこの手法をとったほうがいいよ!」というツイートをいくつか見かけました。
その反面、「通常アンコって音声流れるし、声出さなくても出てきてくれるからいいよね!」みたいなツイートを見かけたときは、アンコールの価値観の差に驚きました。千差万別、十人十色。いろんな考えがあるもんですね。

そりゃ、本編で声が枯れたとか、明日の仕事で声出さなきゃいけないから喉を壊したくないという人もいるでしょう。
だから「声を出せ!」と強要するつもりはありませんが、手拍子だけでもいいので、「もう1回見たい。1曲でいいから聴かせて!」という思いを"体現"すべきだと思うんですね。声にしなくとも、そうすれば舞台裏にも伝わると思いますし。

周りがやらなくて億劫な気持ちになるのも分かります。
先述しているように私自身も、特に通常アンコで叫んでる様子は、笑われたりジロジロ見られたりしてますから。
でも、さきほども言ったように「自分たちが用意した音声に『ありがとう』と言って出てくる彼らの虚しい姿」は見たくないので。

……。

いやいや、人のアンコールを笑うってどういうことですかね?
「もう1回出てきて!」「もう1曲でいいから聴かせて!」という一種の愛情表現を笑うんだったら帰ってもいいんですよ?いや、帰ってください。

私はそんなに数々のアーティストのライブに行く人間じゃないので分からないのですが、アリーナクラスのキャパシティでありながら、アンコールすべき時にファンがべらべら雑談する、ぼーっとする、人のアンコールを笑うのはこのバンドくらいだと思いますよ。

あと、「Wアンコまで本編」って思ってる人も多すぎて。



「どうせ出てくる」という気持ちでいる限りは、いくら腰の低い謙虚な彼らであったとしても、この先Wアンコ、ましてや通常アンコさえもなくなってしまう可能性はゼロではないのです。
次ツアーはそうなんじゃないかな、って勝手に思ってます。




長文失礼いたしました。
ゴールデンボンバーファンにしか分からない文だったかもしれませんが、ここまで読んでくださりありがとうございます。

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