14年ぶりのリーグ制覇の達成感は、日本シリーズで吹き飛んだ。でも2年連続最下位のチームを1年で勝てる集団に変えた指揮官に王者の背中は見えている。愛媛・松山キャンプ中の指揮官に聞く。
「優勝する」と言い続けた
今季は勝って泣き、負けて泣きました。
14年ぶりにリーグ制覇を決めた試合では雄平が延長戦でサヨナラヒットを打った瞬間、自然に涙があふれ、逆に日本シリーズでソフトバンクに負けた後、スタンドに挨拶に行ったときにはファンの方にねぎらっていただき、その期待に応えられなかった悔しさがこみあげました。
2年連続最下位だったチームを引き受け、まず、この負けグセをなくす意識改革が私の仕事でした。
野球選手は、自分の成績さえあがれば給料は確保できる。でもそれではつまらない。私は現役時代、4度の日本一を経験しました。しかし、今の選手の大半が主力として優勝を味わったことがない。この達成感を、選手に味わってもらいたかった。
だから就任最初のミーティングのときから「優勝する」と口にしました。春の浦添キャンプ初日やシーズン開幕前と折を見ては繰り返しました。
就任前年の2014年の公式戦は、5位・DeNAに6・5ゲーム差をつけられての最下位。オープン戦も13試合で1勝しかできなかった。こういう負けグセが、シーズン終盤に「負けても仕方がない」という雰囲気を生み出してしまう。
ですから、今年はオープン戦のときから「負けていい試合はひとつもない」とコーチを通して、言い続けました。私が味わった、優勝したときの達成感そのものを伝えることは難しい。勝つことを続け、勝つ経験を通して自信をつけ、勝ち方を知ることが大切でした。
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