読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ハクのあれこれブログ

ITを活用したシンプライフを目指して

「最強の未公開企業 ファーウェイ : 冬は必ずやってくる」 世界で成長を続ける企業の強さの秘密が書かれています

読書

「最強の未公開企業 ファーウェイ:冬は必ずやってくる」を読みました。

ファーウェイ (Huawei)は通信機器メーカーとして、世界でも有数の企業です。2010年には、世界で最も革新的な企業で5位に入りました。1位はFacebook、2位Amazon、3位Apple、4位Googleです。

 

ファーウェイ (Huawei)は、国内ではスマートフォンやタブレット・ポケットWi-Fiなどを販売しています。ですので名前の聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

 

今でこそ世界有数の企業に成長したファーウェイですが、創業当初は欧米企業や中国国営企業がひしめく中で競争をしていました。その中で、ファーウェイがどのように生き残り、そして成長を続けてきたのかが書かれています。

 

特に記憶に残ったフレーズは、第5章「顧客至上主義」の中に登場します。

「目は顧客に、尻は上司に向けろ」

ここでは、創業者の「任 正非」の顧客を重視する姿勢が述べられています。

 

任は出張で秘書や出迎えを使わず、一人で取引先に向かうそうです。幹部も同様です。これは、社員が幹部や上司への気配りで奔走していたのでは、顧客のために気をくばる余裕がなくなってしまうからだそうです。

 

ファーウェイの基本的価値観として「上司よりも顧客を重視する姿勢」が体現されています。

 

また、任は「顧客を中心に、奮闘者を根幹とし、苦しい奮闘を長期にわたって続ける」という題の講演を行っています。顧客を中心をする姿勢をとても大切にしているのがわかります。

 

ファーウェイの株式の大半(約98.6%)をファーウェイの社員が持っています。株価や株主に左右されない経営が可能になっています。こういった点も、顧客至上主義を可能にするためのプラスの材料になっていそうです。

最後にいろいろ

本書では、ファーウェイの灰度哲学 (グレーゾーン)についても書かれています。「曖昧さ」を上手に取り入れています。

 

ファーウェイ創業者の「任」は通信業界が絶頂期でも、「存亡の危機」を語り続けていたことも書かれています。これがネットバブル崩壊という危機をチャンスに変えることにも繋がったのだと思います。

 

世界で成長を続ける企業「ファーウェイ」の強さの理由を知りたい方にオススメですよ。

 

これまでの読書記録