産後、まだ病院にいるときから、一ヶ月半頃までは、とにかく「寝かせる」ことに
奮闘する日々でした。
「生まれてすぐは3時間おきに授乳!」と聞かされたときは「授乳したら3時間くらい寝てくれる」ものだと勘違いしていたのですが、授乳してもすぐにコテっと寝てくれるわけではない、抱っこしたりゆらゆらさせて「寝かせる」という行為に時間を割かれ、そして寝てくれるのを待っていたら次の授乳の時間…という負のサイクルに陥っていました。
毎日睡眠はギリギリ、手伝いに来てくれていた家族ももういないし、頼れるのは夫だけ。
その日も午後11時頃の授乳からなかなか眠りについてくれず、あっという間に日付を
超えてしまいました。
あともうちょっとで寝るかも…とうとうとしながらも授乳を繰り返すうちに時刻は午前5時前。
もうお日様が上がってきそうな頃合です。
さすがにもう寝るでしょう、と布団に置くとまたギャーっと泣き出すわが子にプチンと切れてしまい、気付けば「○○ちゃん、お願いだから寝てよ!!!」と叫んでいました。
その瞬間、夫が起き上がり、「○○ちゃん、遊ぼうか」と娘を抱き上げました。
「仕事があるんだからいいよ」と遠慮しましたが、「だって○○ちゃんと遊びたいもん」と私を寝かそうとします。
夫なりの優しさだったのでしょう、その言葉に甘えて少し寝ることに。
夫はその後娘を抱っこしたままソファーで寝ていたようでした。
1時間ほど睡眠を取り、目覚めるとまた大泣きしている娘。
程なくして夫も出社してしまいました。
授乳したり、おむつを替えたりと格闘しましたが、朝9時過ぎまで寝なかった娘。
私の眠たさも限界で、抱っこしたままわあわあと泣いてしまいました。
可愛いし、愛おしい、だけどこれ以上私を苦しめないでほしい。
そんな複雑な気持ちで娘を抱きしめ、やっとのことで2人で眠りにつきました。
しかし、不思議なもので、その日を境に娘は夜すんなりと寝るようになりました。
それも、少しずつ眠る時間が伸びて、夜は5時間6時間とまとめて眠るように。
思えばあれが娘にとってもターニングポイントみたいなものだったのか?
成長する上での通過点だったのか?なんて風に思います。
とはいってもその時は本当に辛くて、1日も早くこの時期が過ぎ去って欲しいと
心から願っていました。
そのときによく着ていた授乳パジャマ、いまはもう用がないのですが、1年ぶりくらいに衣装ケースから出したときにはその時の想いが蘇ってくるようで、少し切なくなりました。