「ISも顔を隠している」 朴大統領が暴力デモに不快感

閣議で朴大統領がデモを厳しく批判
「暴力デモを根絶する」
朴大統領「民主労総は公権力を見下している」

「ISも顔を隠している」 朴大統領が暴力デモに不快感

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は24日、14日にソウル都心で起こった暴力デモについて「大韓民国の法治主義を否定し、政府を無力化させる意図がある」と発言した。デモは朴大統領が20カ国・地域(G20)首脳会合やアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、さらに東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議などに出席するため出国した直後に起こった。

 朴大統領は24日の国務会議(閣議に相当)で「今回の暴力デモは、いつも顔を出す複数の過激派集団が中心となり、事前にかつ組織的に準備して起こしたことが分かっている」とした上で、上記のように述べた。

 問題のデモ参加者たちは警察に身元が割れないようにするため、喪中用の頭巾やマスク、ゴーグルなどで顔を隠した上で、殺人もいとわない非常に過激で危険な行動を取った。これについて朴大統領は「覆面で顔を隠すデモは禁止する必要がありそうだ」との考えを示し「イスラム国(IS)もあのような形でいつも顔を隠している」などとも指摘した。パリでテロを起こしたISは、黒い衣服と黒い覆面が一種のトレードマークだ。

 覆面の着用を禁じた集会・デモ法改正案は第17代(任期2004-08)と第18代(同08-12)国会で提出されたが、いずれも廃案となっている。しかし与党セヌリ党は今回のデモと朴大統領のこの日の発言を受け、あらためて覆面の着用を禁止する法案の提出を党として目指すことにしたようだ。

政治部=鄭始幸(チョン・シヘン)記者
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 「ISも顔を隠している」 朴大統領が暴力デモに不快感

right

関連ニュース