ロシア軍機撃墜 パイロット1人がパラシュートで脱出後撃たれ死亡
フジテレビ系(FNN) 11月25日(水)6時32分配信
トルコとシリアの国境付近で24日に起きたトルコ軍機によるロシア軍の攻撃機撃墜をめぐり、両国の主張が大きく食い違い、緊張が高まっている。トルコ軍によるロシア軍攻撃機撃墜を受け、トルコのダウトオール首相は、「領空や領土を侵犯する者に対して、あらゆる措置をとる権利と義務がある」と正当性を主張した。
一方、ロシアのプーチン大統領は、「今回の悲劇は、ロシア・トルコ関係に深刻な結果をもたらす」と述べ、国防省も「トルコの戦闘機の方が、シリア領内に侵入した」と、主張は真っ向から対立している。
国防省はまた、撃墜された攻撃機のパイロット1人が、パラシュートで脱出したあと、地上から撃たれて殺害されたほか、救助に向かったヘリも攻撃を受けて不時着し、その際、1人が死亡したことを明らかにした。
こうした中、撃墜された攻撃機のパイロットを撮影したシリア反体制派グループメンバーが、FNNの取材に応じた。
トルクメン人勢力のメンバーは「ロシア軍機が、トルコ領空に4回くらい侵犯していた。ロシア空爆で家族を亡くしたメンバーが、報復でパイロットを見つけて、すぐに殺した」と話した。
事態を受け、25日に予定されていたロシアのラブロフ外相のトルコ訪問は中止され、両国間の緊張は高まっている。
最終更新:11月25日(水)8時11分