コンピュータメーカーのDellは米国時間11月23日遅く、最近出荷したコンピュータに影響を与えるセキュリティ脆弱性が存在することを警告した。ユーザーはハッカーによる攻撃にさらされる恐れがあるという。
この問題の影響を受けるのは、ある特定の顧客サービスプログラムがプレインストールされたDell製コンピュータだ。このプログラムは、Dellサポート担当者がコンピュータを識別するための証明書を通して、コンピュータを侵入される危険性にさらし、マシンが送受信する暗号化されたメッセージへのハッカーによるアクセスを可能にする恐れがあるとDellは述べた。また、本物に見せかけた危険な偽サイトにインターネットトラフィックを再ルートするよう攻撃者が試みる恐れもあるという。
Dellはユーザーに対し、同社ノートPCから証明書を削除するよう呼びかけており、それを手動で実行するための手順を公開している。24日からは、証明書を確認して削除するためのソフトウェアアップデートをコンピュータに対してリリースすることも計画している。
テキサス州ラウンドロックを拠点とするDellは、「顧客のセキュリティとプライバシーは、Dellにとって最大の関心事であり、優先事項である」と声明で述べた。米CNETはDellに対してさらなる情報を求めたが、得られなかった。
セキュリティ研究者のBrian Krebs氏によると、この問題は、8月以降に出荷されたすべての新しいDell製デスクトップおよびノートPCに影響を与えるという。つまり、膨大な数のコンピュータが危険にさらされていることになる。市場調査企業IDCによると、Dellの第3四半期における世界PC出荷台数は1000万台を超えている。
箱から取り出したままの状態のPCに脆弱性が潜んでいたというのは、2015年に入ってこれが初めてではない。Lenovoの一部のノートPCにも、「Superfish」というプレロードのプログラムに起因する類似のセキュリティ脆弱性が検出された。このソフトウェアは、検索結果を変更して異なる広告を表示するものだったが、コンピュータのセキュリティを損なうものでもあった。この脆弱性は、特別にリリースされたツールによって最終的には修正されている。
Dellは、同社の証明書はアドウェアでもマルウェアでもなく、個人情報を収集するためのものでもないと述べている。
問題のプログラムはすべての新しいDell製コンピュータから削除されており、推奨される手順に従って一旦正しく削除すれば再インストールされることはないと同社は述べた。
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Dellは自社PCにあるセキュリティホールを塞ぎたいと考えている。
提供:Joshua Goldman/CNET
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。