釧路、根室、オホーツク管内の首長らが24日、札幌市中央区のJR北海道本社を訪れ、減便方針が示されているJR釧網線、根室線の運行体制の維持などを求める要望書を同社の田畑正信常務に手渡した。

 釧路市の蝦名大也、根室市の長谷川俊輔両市長ら12人が出席。要望書では、両路線の運転本数と編成両数の維持に加えて、流氷ノロッコ号など季節列車の運行継続も求めた。田畑常務は「厳しい経営状況を踏まえた苦渋の策。理解してほしい」と話したという。

 JRは来年3月のダイヤ改正に合わせて釧網線の普通列車などを減便する方針を沿線自治体に伝えている。蝦名市長は終了後、記者団に対し「JRは、利用が少ないからと(便数を)切って小さくしていくのではなく、北海道全体を生かす経営を進めるべきだ」と語った。