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大倶利伽羅の件のプロジェクトについて。
とてもツイートでは足りない文章になりました。
今回の企画について個人的に思う所があり書きました。
文章は得意ではないため、読み手への配慮があまりないです。
私としては、出来ることなら、瑞巌寺の方には迷惑をかける行為は避けてほしい。
そんな気持ちであふれています。
大倶利伽羅広光プロジェクト。
https://twitter.com/ab_side_error7/status/667449102616039424
(現在、リンクは消えています)
私は大賛成です。
人手に渡った大倶利伽羅が、二度と伊達家に戻る事は無いと思っていたからです。
そして刀剣乱舞のクラスタには、全く向かない企画だと思っています。
まず、各地の美術館や博物館で、同名の刀剣を複数展示している現状を理解頂けると嬉しいです。
同じ名前の刀は一振ではありません。
刀匠が何本も量産した、武器です。
現在も、写し、模造刀、美術刀、多く存在しています。
大倶利伽羅というのは、彫り物由来の名前です。
広光というのは、刀匠の名前。
燭台切光忠は、その刀で燭台を切った事象により付けられた名前です。
燭台切と付けられた光忠の刀は一本ですが、
この世に複数の大倶利伽羅広光があっても全くおかしな事ではありません。
ただ、新しく打たれれば、大倶利伽羅広光の写しと刀匠、寺院の銘が入ると思いますが。
地元民として松島復興には成功して欲しいし、写しを作る事自体に問題は無いし、甦る等の言葉尻だけで再炎上するのは心が痛く、勘弁して欲しいです。
瑞巌寺は、宮城県松島の人には思い入れのあるお寺です。
http://www.zuiganji.or.jp
震災で被害を受け、観光地を奪われたそこが復興に向け新たな取り組みをするというのは、県民としては見守りたい気持ちです。
(現在日本最古の常設水族館が無くなったのは涙が出ました。)
ただ、文章転載などが、寄付を考えている側としては不安要素となるので、もう少し分かり易く情報を開示して欲しいと思っています。
大倶利伽羅復活プロジェクトについて、審神者・日本刀クラスタさんの意見まとめ - NAVER まとめ
https://t.co/fHVKTMBY7s
プロジェクトの紹介ページの、
・瑞巌寺紹介文が、旅行先サイトへ桜小町さんが寄稿した記事を転載
・慶長三陸地震の話に明治三陸地震地震の画像を誤っての転載
・使用中のクラウドファウンディングサイトの信用性について
他にもあるかとは思いますが、上記については問題を感じるので、記載表記の訂正をしないと、信用を得られるのは難しいかもしれません。
そこだけは、直して欲しいとは思います。
しかし、ご覧の通り、瑞巌寺学芸員に対する怒りのリプライが、余りにも攻撃的過ぎて寒気がします。
元々の奉納刀を公開すればいいのではとも言われていますが、瑞巌寺側は、集客を目的としています。
上杉神社で、国宝の金屏風や鶴姫一文字よりも、五虎退のほうがグッズが完売御礼なのは周知の事実です。
大倶利伽羅は元は伊達家の刀。この時に便乗せずいつ便乗するというのか。
ちなみに宮城で本物の大倶利伽羅は、公開見当中、終われば所有者の元に帰ってしまいます。
本当に、一時の集客に過ぎません。
刀剣乱舞を好き過ぎて、大倶利伽羅という刀に人権があるような発言もおかしいと思うのですが、刀の写しがだめと考えるのはどういった事なのか。
下記、Facebookからの転載失礼します。
【一般からの質問】
http://www.nihontou.or.jp/index.html
こちらの財団様にご確認、了承を得ての企画でしょうか。
こちらの刀剣は現存し、この財団の所有となっております。
何の許可、了承無しの企画であれば問題となる可能性がございます。
至急こちらの面を明確にしていただきたくお願い致します。
【(株)ユース ユースからの返信】
お世話になります。
ご意見ありがとうございます。
今回のプロジェクトは、大倶利伽羅を現在の刀匠の方が写しで再現し、伊達政宗のゆかりの場所である、瑞巌寺にお渡しすることにより、復興のシンボルにしたいという願いです。
この企画を考案する際に、日本刀文化振興協会様、刀匠の方々、各刀剣専門店などに確認し、刀を再現することは、通常やることで問題はないとの見解でございました。
その結果、このプロジェクトを立ち上げを決心いたしました。
【その後一般の方の返信】
確認しているとありますが、私がお伺いしている件に対してお答えを頂けておりません。
こちらが伺っておりますのは「現在存在する大倶利伽羅廣光の持ち主である一般財団法人 日本刀剣博物技術研究財団様に写しを作る件に関して確認をし、了解を得たのか」ということです。
一般財団法人 日本刀剣博物技術研究財団様は今後、所持しておられる刀剣を一般公開していこうという働きをなさっているとの事です。
いくつかの団体などにお伺いをしておられるのは理解できます、しかし所有者に断りなく現存している刀の写しを作るということの意味を今一度お考えいただきたく思います。】
以上
「この企画を考案する際に、日本刀文化振興協会様、刀匠の方々、各刀剣専門店などに確認し、刀を再現することは、通常やることで問題はないとの見解でございました。」
の記載にある通り、現時点では、刀のレプリカを作る事に対しては、問題無いはずです。
そして、許可等の問題ですが、伊達家の家紋のように、大倶利伽羅という刀の著作権を、財団が有しているとしたら、そこは確認が必要だとは思っています。
刀剣乱舞には、
備前長船長義の刀、山姥切長義の写しである山姥切国広という刀がある通り、
元来、本科を習いとして、写しが作られるのはよくある事です。
許可が必要というのなら、国宝に指定されている刀や、皇室に納められ、姿形を生で見れない刀の模造刀や美術刀は、その全てにおいて、許可を得て作られている物であるのかが疑問になります。
そして、今回作られるのは真剣であり、銃刀法にも関わる物です。
刀匠は、作る刀の本数が決められています。
その刀匠が協力すると認めた物であり、一個人が作成する、同人商品ではありません。
現存するものを、写すのがさも悪しき事のように語られ、企画自体、寺院までも非難されるのは、感情論過ぎやしないかと思います。
倶利伽羅竜のデザイン自体に、著作権は無いはずです。
伊達家ほど、著作権に厳しい所は無いだろうし、その御位牌がある瑞巌寺なら尚更と思います。
私の無いにわか知識で申し訳無いですが、相州伝広光の刀を写すからこそ、相州伝の現代刀匠をメンバーに加えた事も、とても嬉しく思っていました。
(刀匠である、宮入小左衛門行平さんは、全日本刀匠会副会長です。
http://nbsk-jp.main.jp/wp/ )
現代刀匠の名が入った大倶利伽羅が作られるなんて、夢のような話だと思います。
刀鍛冶は刀を作ってこそ、それが、名のある刀で、奉納されるとあれば、信仰の対象にもなります。
分社分霊のように、伊達政宗公の大倶利伽羅と同じ形の倶利伽羅竜が守る松島湾に訪れたいと思う方も増えると思います。
石巻で魚食倒れたいと思ってた私が今すぐ意味もなく瑞巌寺に行きたいです。
お布施をしたいです。
それを踏まえての、
「戦後、伊達家の手を離れてしまい、個人(法人)所有になってしまったため、一般にはなかなか目にする事のできない刀となってしまいました。ぜひ、その名刀を再現して蘇らせて、政宗の魂と共に瑞巌寺で永遠に一緒に過ごしてもらいたいと思います。」
この一文に、なんら間違いを感じる気がしないので、再現という表現や、蘇らせるという言葉に、死んでないし！消失してないし！現存してるし！
という部分だけで瑞巌寺の学芸員さんに突撃していく姿は胸がとても痛いですし、この企画は、キャラ愛に主軸を置くクラスタさんには趣旨が合わないかもしれません。
だったら無視をして頂きたいと思っています。
ですが、大倶利伽羅の名前を出した以上無視が出来ない方は、この会社から協力を呼びかける全ての企業、個人団体が怪しく見えてくる事だと思います。
しかし、名を連ねているのは、瑞巌寺です。
人間国宝を有していた刀匠の一門です。
全てを否定するのは早計で、悲しく思います。
私としては、どこにいくかもわからない500万円の寄付よりも、500万円で1000年以上残るであろう刀を作って、それを外から見に来てもらったほうが商業的にも展開できるし、現地での仕事も増え、経済効果が生まれるだろう期待があります。
実際の仮設住宅に住む方の現状をちょっとでも見て貰えたら良いのですが。
復興は、進んでいます。
しかし、比較的内陸に住む私の自宅の30メートル先には220棟の仮設住宅があり、部屋は全部埋まっている状態です。
沿岸に堤防を作ったり、補修したりで、まだ復興は終わっていません。
とある観光地の駅前には、未だプレハブで、商店街があります。
今回の企画は、個人が金儲けをしたいという話しではなく、沿岸で被害のあった松島という場所の、瑞巌寺周辺への、復興支援を目指した先の長い企画だと思いました。
独眼竜と呼ばれた政宗公の側に倶利伽羅竜を、写しを、レプリカでも置くというのは有意義な事だと思います。
私は、この企画が成功する事を祈っています。
最後に、話は飛びますが、
津波被害で、沿岸部の多くの刀剣が被災しました。その中の刀剣を40振以上保護しているのは大崎市の中鉢美術館です。
http://www.nihontou.or.jp/custom3.html
中鉢美術館と、一般財団法人 日本刀剣博物技術研究財団(サイトに明記されておりますが、問い合わせはしないでください。)とが見当されている、大倶利伽羅、他刀剣乱舞に関与する刀の、同刀匠の刀剣公開が決まりましたら、皆様是非とも、宮城へ足をお運びください。
私も、この財団の方針である、
「親しみやすい日本刀を目指して、日本刀の愛好者の底辺を広げる。」という試みに、とても共感している一人です。
文書の関係で、企業、団体の敬称を省かせて頂きました事、失礼致しました。
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