【ソウル=井上宗典】韓国の情報機関、国家情報院は24日、国会の情報委員会で、イスラム過激派組織「イスラム国」を支持する韓国人10人を摘発したことを明らかにした。

 大半が「イスラム国」に参加しようとしていたという。

 国情院によると、10人のうちの多くがネット上で、シリアへの入国方法やメンバーとの接触方法を尋ねる書き込みをしていた。国情院は、パソコンの通信記録の追跡が現行法ではできないと指摘し、新たな法整備の必要性を強調した。

 韓国では1月、当時17歳の少年がシリア国境に近いトルコ南部で行方不明となり、その後、「イスラム国」への参加が確認された。国情院は、「イスラム国」の支持者が韓国で増えつつあるとみて警戒を強めている。