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最終更新:2015年11月25日(水) 0時53分

プーチン大統領「トルコとの関係に深刻な影響出る」

 プーチン大統領は、今回の撃墜について「ロシアとトルコの関係に深刻な影響が出る」とトルコ側を批判しました。一方で、ペスコフ大統領報道官は「全体状況が分かるまで、ロシアとトルコの関係の悪化を予測することは早い」と述べ、これまでのところ、慎重に対応していく構えを示しています。

 これまでロシアは、「イスラム国」への対応を理由に国際的な包囲網を各国に呼びかけてきました。例えば、アサド政権の存続問題で対立するトルコとも協議を進めてきました。さらに、パリの同時多発テロ以降は報復を強めるフランス、そしてイギリス、アメリカとも協調できる兆しが現れていました。

 このためプーチン大統領は、今回の撃墜について「各国の協調姿勢の背中を刺す行為だ」とトルコを批判しています。一方で、このままロシアがトルコとの関係を悪化させることは、逆に国際的な協調姿勢に影響を与えかねないことから、慎重な対応もしていきたいロシアのジレンマがうかがえます。

 さて、このあとトルコ政府の要請で、NATO=北大西洋条約機構が緊急理事会を開きます。さらには欧米諸国などからの反応も踏まえ、ロシアは今後の対応を見極めていくものとみられます。(24日22:32)

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