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 フランス国防省は23日、地中海東部に急派した主力原子力空母シャルル・ドゴールから出撃した戦闘機が同日、イラクとシリアにある過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点を空爆したと発表した。パリで今月13日に起きた同時多発テロ事件で犯行声明を出したISに対し、仏政府が軍事作戦を本格化させている。

 同空母は今月18日に南仏トゥーロンを出港し、23日までに地中海東部に展開した。同省の声明によると、イラクではイラク政府軍と連携し、西部ラマディ、北部モスルでISの拠点を空爆した。シリア空爆には空母艦載機4機とヨルダンの基地から出撃した2機が参加。ISが「首都」と称するラッカの指揮所や車両基地などを破壊したという。

 オランド仏大統領は16日の演説で、対IS作戦に空母を投入すると表明。空爆に参加する戦闘機の数は従来の約3倍にあたる計30機以上に増強した。