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H2A打ち上げ成功 「世界に性能示した」11月25日 5時01分
日本のロケットとして初めて海外の民間企業から受注した人工衛星を載せたH2Aロケット29号機の打ち上げ成功を受けて、24日夜記者会見した三菱重工業の責任者は、「H2Aロケットの性能を世界に示すことができた」と今後の受注競争に向けた自信を示しました。
H2Aロケット29号機は、24日鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、カナダの「テレサット」社から受注した通信放送衛星を、高度3万4000キロの予定の軌道に投入して打ち上げは成功しました。
これを受けて三菱重工業とJAXA=宇宙航空研究開発機構などが24日夜記者会見しました。この中で三菱重工業の阿部直彦宇宙事業部長は、エンジンの改良などで静止軌道近くまで初めてロケットの力で運ぶことができたとして、「H2Aが世界のスタンダードに対応できることを示すことができた」と性能面に自信をのぞかせました。一方で、阿部部長は「改良型のエンジンの初飛行でそれぞれにリスクがあり、われわれは性能の実証などを取った分、テレサット側は価格面で有利だった」と述べ、今回の打ち上げが受注の実績づくりなどと引き換えに価格を下げたことを示唆しました。
衛星の打ち上げを巡る国際市場の競争が激化するなか、受注を増やすには打ち上げコストの削減が課題で、日本は現在およそ50億円とH2Aの半分のコストに抑えるH3ロケットの開発を進めていて、性能や信頼性に加えコスト面でも競争力を高めたい考えです。
これを受けて三菱重工業とJAXA=宇宙航空研究開発機構などが24日夜記者会見しました。この中で三菱重工業の阿部直彦宇宙事業部長は、エンジンの改良などで静止軌道近くまで初めてロケットの力で運ぶことができたとして、「H2Aが世界のスタンダードに対応できることを示すことができた」と性能面に自信をのぞかせました。一方で、阿部部長は「改良型のエンジンの初飛行でそれぞれにリスクがあり、われわれは性能の実証などを取った分、テレサット側は価格面で有利だった」と述べ、今回の打ち上げが受注の実績づくりなどと引き換えに価格を下げたことを示唆しました。
衛星の打ち上げを巡る国際市場の競争が激化するなか、受注を増やすには打ち上げコストの削減が課題で、日本は現在およそ50億円とH2Aの半分のコストに抑えるH3ロケットの開発を進めていて、性能や信頼性に加えコスト面でも競争力を高めたい考えです。