2015年11月24日

前記事で新型iPad Proの概要について書いたので、本記事は各論というわけではないけれど、各アプリの使い勝手を列挙してみた。購入で迷っている人の参考になれば幸いである。

日本経済新聞アプリ

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読みたい箇所を拡大すればiPad Air2でも特段不都合はなかったので、iPad Proになってもそれほど利便性が増すことはないと思っていたけれど、然にあらず。iPad ProはiPad Air2の約1.78倍の面積比となるので、情報量が圧倒的だ。電車内では折り畳んで紙の新聞を読んでいたが、そのときの感覚に近い。

iPhone6s用の日本経済新聞アプリもリリースされているが、あまり利用する気にならないのは画面サイズが小さいからだ。小さい画面に情報が詰め込まれているとどうしても読むのが億劫となるが、iPad Proの大画面化で、紙の新聞により親しみを感じるようになってきた。さすがに電車内ではiPad Proを利用する機会はほとんど無いと思われるが、休日自宅でソファに座りながら新聞を読むのに、iPad Proは最適な画面サイズだ。

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早速全14巻をまとめ買いしたが、横向きにしてiPad Proでマンガを見るとほぼ実物大の大きさなので、実に読みやすい。拡大縮小すること無く、どんどんページ送りができるので快感そのもの。これまた新聞アプリと同様に実際の漫画単行本を読んでいる感覚に近い。

個人的には漫画単行本はかさばるので紙媒体は一切購入せず、全て電子書籍に切り替えたが、iPad mini4よりはiPad Air2,iPad Air2よりはiPad Proの方がマンガを読むには最適だ。

購入目的がWindowsPCにどこまで近づくことができるのか?その代替は可能なのか?なので、タブレットとしての使用感覚はそれほど期待していなかったが、というよりもiPad Air2の延長線上だと思っていたが、書籍・雑誌・動画・音楽などの娯楽分野でより人間の感覚に溶け込もう、自然な味わいを提供できるようにしよう、という明確な意思が随所にiPad Proには感じられる。

dマガジン

iPad Air2 or iPad Proで悩んでいる人は多いかもしれないが、dマガジンアプリに限って言えばiPad Proに慣れてしまうと、iPad mini4やiPad Air2にはもう戻れない。マンガ同様にほぼ原寸大で表示される雑誌は、まさに流し読み感覚で次から次へと遅滞なく表示され、手にとって雑誌を読んでいる感覚そのものだ。

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特にiPad Proになって利便性がアップしたのが、読みたい項目とそうでない項目との峻別。iPad mini4やiPad Air2の全画面表示だと文字が小さいために、見出し項目でも読みにくいときがあった。が、iPad Proになると小さい文字でも可読性が高まるために、スルーしても構わない文章の見極めがしやすくなる。

些細なことかもしれないが、自分のように雑誌の流し読み大好き人間にとってはこれが時間の節約にもなるのだ。自宅内限定・dマガジン閲覧最強端末はiPad Pro一択。

dTV,アマゾンプライム,YouTube動画視聴,ゲーム

フルHD(FHD)解像度 1920×1080pixel
iPad Pro解像度 2732×2048pixel

dTVをiPad Proで視聴していると、iPad Proの方が高解像度なので横向きに持つと少しだけ荒さが気になるが、それを補って余りあるのが4スピーカー搭載。

「iPad Pro」をiFixitが分解--スピーカーがバッテリの半分の空間を占拠
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新しい「iPad Pro」を分解してみると、新たな4基構成のスピーカーシステムが内部空間の多くを占めていることが分かる。(途中省略)

だが、スピーカー本体とボリュームチャンバからなるスピーカーシステムは、バッテリの約半分の空間を占めている。つまり、AppleがiPad Proに小型のスピーカーを搭載していれば、バッテリを約50%大きくすることが可能だったわけだ。

前記事でも

そして圧巻は4スピーカー搭載の動画視聴だ。iPad4& iPad mini2以外の全iPad,そしてNexus7(2012),Nexus7(2013),Asus ZenPad S 8.0,ドコモdtab等のタブレットを購入したが、これだけ綺麗なサウンドは初めて聴いた。今後発売される機種はみんな追随するんじゃないの?と思わせるほどに、魅力的な音響効果で聞き惚れてしまうが、dTVやアマゾン・プライムビデオ視聴が一段と快適になるのは間違いない。

こう書いたが、この音響効果は誰でも即座に体感できるので、サウンドマニアはこのためだけにiPad Proに買い換える選択肢も充分あり得る。質感高いアルミユニボディ、そして4スピーカー搭載、フルHDより高解像度のRetinaディスプレイと、全てにおいて上質感を感じさせるが、現時点で最強の動画視聴モバイル端末といっていいかもしれない。

Google Map

昔から地理・歴史が大好きな人間なので、当然のことながら地図を見るのも大好きだ。なので【地図の読めない女性】でも書いた、

結婚する前から車でいろいろな場所に行ったが、目的地までの案内は常に私が仕切って運転して行った。というのも地図を渡してこれから先の道案内を頼んでも、出来ない。車の進行方向に合わせて地図の向きも傾けないと、現在地と進行方向が頭の中で理解出来ないのだ。

なので交差点で左折をすると、当然のことながら地図も左に90度回転させる。右折をすると今度は右に地図を90度回転させる。で、左折、右折、左折を連続で繰り返すと、もうパニックということになるわけだ。

嫁さんのこの思考回路がどうにも理解できず、なんでそんなことも分からないの?となってしまうが、閑話休題。

Googleマップアプリのリリース当時は血湧き肉踊り、1時間ぐらいずっと見ていたのを思い出したが、それぐらい地図を見るのが好きだ。なのでiPad ProのGoogleマップ大画面化は、もうこれはたまらんでしょ?っていうレベル。

もちろんただ単に画面がデカくなっただけでしょ?と切り返されると言葉に窮してしまうが、本屋で販売している地図本よりも表示面積がでかいんじゃないの?と思わせるほどにiPad ProのGoogleマップはデカい。大は小を兼ねるって言葉はこういうときに使うんだろうなぁ・・・と思うが、それぐらいデカくなったGoogleマップとストリートビューには感動する。

Googleスプレッドシート & Microsoft Excel
iPhone6sでも重宝しよく利用しているアプリ
■kindle
■Google Maps
■Google Photo
■Google Earth
■YouTube
■dTV
■Amazon Video

iPhone6sの小さい画面では利用する気にならないアプリ
■Microsoft Excel
■Googleスプレッドシート
■日本経済新聞アプリ
■dマガジン

Windowsのエクセルマニアならば理解していただけるかと思うが、表計算ソフトは表示面積がでかければでかいほど生産性が高くなる。よってiPad mini4よりはiPad Air2,iPad Air2よりはiPad Proの方が表計算アプリを使う上では望ましいが、iPad Proで表示されるセルの数を見て、ようやく、よし、これでちょっと頑張ってみようかな?という気になってきた。

表計算はキーボードが命。ゆえにiPad Pro+キーボードで最終評価を下したいが、キーボードとPencilの支払いは先延ばしにしたいので、購入するのはおそらく12月末。そのときに再度"iPad ProはWindowsノートPCの代替になり得るのかどうか?"を検証したい。

iPad Proになってもあまり有り難みを感じなかったアプリ
■Safari
■Google Chrome
■Googleドライブ
■ライブドアブログ
■SmartNews
■2ch・Twinkle
■Feedly
■WOWOWプログラムガイド
■Documents
■GoodReader
■Dropbox
■Evernote
■ぐるなび

ここまで列挙するともうお分かりの通り、いわゆる情報系アプリ等はiPad Air2→iPad Proによる恩恵が個人的にはさほど感じられなかった。早い話、iPad Proである必要はなく、iPad mini4またはiPad Air2で充分だ。ところが書籍・雑誌・動画・音楽などの娯楽分野アプリはiPad Proの大画面化による恩恵が如実に感じられ、特にサウンドを重要視する人にとっては、現時点では最強の動画視聴モバイル端末といってよい。

iPad Proをデカい・重いといった視点で見るのは枝葉末節の感が無きにしも非ずだ。iPad mini4,iPad Air2,iPad Proと3種類のタブレットが勢揃いしているので、どの分野に重点を置くかによって選択するタブレットはもちろん異なる。自分は1台限定のときにはiPad Air2,2台持ち可のときはiPad mini4 & iPad Air2もしくはiPad mini4 & iPad Proを選ぶが、欠点の少ない、隙を見せない完成度の高いタブレットを求めるのであれば、iPad Pro一択だろう。

それにしても・・・・と思う。単なるデカいだけのiPad Air2だと思っていたら、結果は予想に反して現在発売されている全てのタブレットの開発ハードルをさらに一段引き上げる、タブレット斜陽論に対する強烈なカウンターパンチとしてiPad Proは開発されていたわけだ。こうなってくると、+キーボード,+Pencilを加味した使い勝手は果たしてどうなるのか?続編は年明けに書く予定。

Lancer2000lancer2000 at 21:10│コメント(0)トラックバック(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

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