【ソウル聯合ニュース】別所浩郎駐韓日本大使は24日、22日に死去した金泳三(キム・ヨンサム)元大統領の遺体が安置されているソウル大病院を弔問に訪れ、故人の冥福を祈った。
別所大使は弔問後、韓日議員連盟会長の徐清源(ソ・チョンウォン)セヌリ党議員らと懇談し、哀悼の意を表した。2012年に着任して金元大統領を表敬訪問した際、両国関係の改善に努めるよう求められたことを紹介。その意思を受け継ぎ、関係改善に取り組む姿勢を示した。
金元大統領の在任中(1993~98年)、両国関係では歴史問題に対する韓国政府の強固な姿勢により、植民地支配と侵略を謝罪した「村山談話」(95年)が発表されるなどの成果もあったが、冷え込みが続く限界を露呈した。95年11月に当時の江藤隆美総務庁長官の「植民地時代に日本は良いこともした」との発言に、金元大統領は「日本の行儀を直してやる」と強い口調で応酬し、日本側の反発を呼んだ。