教諭を罵倒した高校生、退学処分は行き過ぎ=韓国行政裁

 教諭に罵声を浴びせたとの理由で退学させられたとして、ソウルの高校3年生の男子生徒A君が学校に処分の取り消しを求めた訴訟で、ソウル行政裁判所行政13部(パン・ジョンウ裁判長)は23日までに「退学は行き過ぎだ」として原告の訴えを認める判決を言い渡した。

 A君はある日、昼休みに学校の裏門付近で生活指導部の教諭と出くわし、校外でたばこを吸ってきたのではないかと問い詰められた。A君のズボンのポケットをまさぐってたばこを見つけた教諭が差し出すように言い、A君がこれを拒むと、教師は声を荒げて罵倒し、A君も悪口を交えながら「学校に来なければいいんだろう」と罵声を浴びせた。退学処分となったA君は、先に自分を罵倒した教諭にも一定の責任があるとし、処分の取り消しを求めて提訴した。

 裁判所は「学生としての身分を消滅させる退学は例外的に行われるべき処分。軽い懲戒で教育し、人格を完成させていくことが懲戒の目的によりかなっている」と判決理由を説明している。

キム・アサ記者
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