「右翼政治家」猪口邦子議員、米研究者らに慰安婦否定本を送付

「慰安婦を性奴隷と呼んだ」米を「日本の敵」と規定

「右翼政治家」猪口邦子議員、米研究者らに慰安婦否定本を送付

 「日本軍が強制動員した慰安婦」を全面否定する内容の書籍が米国などの一部教授や専門家グループに広く送付されていたことが分かった。

 これは、米ワシントンD.C.の外交筋が22日、「ワシントンD.C.を含む全米やヨーロッパの一部の国、オーストラリアなどのアジア専攻教授や学者たちに、慰安婦問題はねつ造されたという内容の書籍2冊が送付されている」と語ったもの。

 オーストラリア国立大学のテッサ・モリス=スズキ教授は先月末、外交専門誌「ザ・ディプロマット」に「日本の歴史戦争は終わっていない」という題名の文章を掲載、実態を暴露した。同教授は「日本の自民党の有力人物は世界各国の学者・ジャーナリスト・政治家に望んでいない本をこのほど送ってきた。韓国人慰安婦はお金のためにうその証拠を提示したという内容の『History Wars: Japan- False Indictment of the Century』(日本語タイトル:歴史戦 朝日新聞が世界にまいた「慰安婦」の嘘を討つ)=写真=と、日本の帝国主義は善だったという主張が書かれている『Getting Over It? Why Korea Needs to Stop Bashing Japan』(日本語タイトル:なぜ「反日韓国に未来はない」のか)という本だ」と述べた。「歴史戦」は日本の代表的な右翼メディア・産経新聞社が発刊、「反日韓国」は韓国生まれで日本国籍を取得、韓国バッシングの先頭に立っている呉善花(オ・ソンファ)拓殖大学教授が書いた本だ。産経新聞は右翼の主張を代弁するこの本で、「日本軍が慰安婦を強制動員したという証拠はないのに、1993年に河野談話が出された」と不満があることを書いた。この本は特に「sex slaves(性奴隷)」という単語を公式に使用している米国を「enemy of Japan(日本の敵)」とまで規定している。呉善花教授は「西欧の帝国主義は野蛮で搾取的だった。日本は朝鮮半島を武力で占領しなかった。メディアの自由まで保障するなど、善なる帝国主義だった」と主張している。

ワシントン=ユン・ジョンホ特派員
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