【コラム】韓国市場で認められた「シャオミ」の脅威

 同社の経営規模が膨らみ過ぎたという指摘も少なくない。アップル、サムスン電子の製品を半ば模倣するように開発した製品が多いため、いずれは特許紛争に巻き込まれるとの見方もある。しかし、小米はグーグルのOS「アンドロイド」を変形し、独自のOSを開発するほどの技術力を備えている。独自のOSとマイクロソフトのウィンドウズOSを同時に使用できるスマートフォンも近く世界で初めて発売する。その上、小米の創業者、雷軍会長は「ハードウエアで稼ぐ考えはない」と強調する。ハードウエアを最大限安く供給し、巨大な顧客プラットフォームを設けた上で、顧客にサービスやコンテンツを販売してもうける戦略だ。アップルやグーグルに追随することに必死な韓国企業に比べるとはるかに遠大な構想と言える。

 中国で押された韓国の電子業界は「韓国の消費者は目線が高いため、中国製スマートフォンは定着しない」と信じたいようだ。これは純真過ぎる発想だ。消費者はもはや愛国心だけで韓国製品を購入することはない。たとえ小米が失敗したとしても、中国では一加(ワンプラス)、OPPO、Vivoといった第2、第3の小米が急成長している。技術面でもデザイン面でも確固たる競争力を確保できなければ、小米台風に吹き飛ばされかねないことを知るべきだ。

金熙燮(キム・ヒソプ)記者(産業2部)
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 【コラム】韓国市場で認められた「シャオミ」の脅威

right

関連ニュース