【コラム】韓国市場で認められた「シャオミ」の脅威

【コラム】韓国市場で認められた「シャオミ」の脅威

 世界5位のスマートフォンメーカー、北京小米科技(シャオミ)は、韓国では別の分野で有名だ。1個1万-2万ウォン(1060-2120円)で売られる手のひらサイズの補助バッテリーだ。スマートフォンのバッテリーがなくなった際、手軽に充電できる。

 インターネット通販サイトでは、同種の商品で圧倒的な販売首位で、企業の記念品としても注文が殺到している。会社の記念日用に1万個を注文し、全社員に配布した企業もある。安い上にデザインが洗練されており、品質も良いという三拍子そろっていることが成功の秘密だ。

 小米の製品としては、健康管理機能を備えたウエアラブル機器「スマートバンド」、スマートウォンと連動する無線スピーカー、携帯用ライトなども人気だ。韓国製品の半額以下で販売されているため、韓国中小企業は大きな被害を受けた。

 韓国のインターネット通販サイトでは、年初来小米製品の売り上げが前年同期比で16倍に伸びたという。ついには偽の小米製品まで登場した。これは序章にすぎない。小米は近くスマートフォン、超高画質(UHD)テレビ、自転車の電動ホイールなどの製品を韓国市場に投入する予定だ。本格攻略に向け、SKグループのインターネット通販「11番街」と提携するなど、流通網を強化している。 

 5-6年前、中国メーカーが「半額テレビ」で韓国市場に進出した際には、人気は一時的なものにすぎなかった。「安物買いの銭失い」という固定観念を打破することができなかったからだ。しかし、小米は既に韓国で数百万人のユーザーを確保している。最大の競争力は「中国製」に対する偏見をふるい落としたことだ。最初は中国製品らしくない良い製品が出たとして、偶然の成功と見られていたが、成功が相次ぐと次第に「実力」として認められるようになった。

金熙燮(キム・ヒソプ)記者(産業2部)
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