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 エジプト・シナイ半島北部アリーシュで24日、武装勢力がホテルを襲撃した。自爆攻撃や治安部隊との交戦があり、ロイター通信によると裁判官2人と警察官4人、民間人1人の計7人が死亡、12人が負傷した。エジプト軍によると襲撃犯3人が死亡した。過激派組織「イスラム国」(IS)傘下の武装組織「ISシナイ州」が「背教者のエジプト軍がイスラム教徒の女性を投獄したことへの報復」などとする犯行声明を出した。

 エジプトでは23日まで代表議会(国会)選挙があり、ホテルには、投票を監督する裁判官が多数宿泊していた。ロイター通信によると、1人がホテルに突入してレストランで自爆し、さらに自動車爆弾も爆発。さらに別の男が客室に入り、裁判官を射殺した。その後、治安部隊と銃撃戦となったという。

 ISシナイ州は、シナイ半島でのロシア旅客機墜落で犯行声明を出している。(カイロ=翁長忠雄)