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大型の鳥:「エミュー、私も見た」 高崎でも目撃情報

毎日新聞 2015年11月24日 21時53分(最終更新 11月24日 21時58分)

大型の鳥エミュー(資料写真)
大型の鳥エミュー(資料写真)

 群馬県安中市大谷の山道で大型の鳥「エミュー」が目撃された事件で、24日には高崎市乗附町でエミューが目撃された。捕獲には至っていない。この付近の山道では今月中旬、高崎署がエミュー2羽を捕獲し、高崎市内に住む所有者の男性に返却していたことが県警への取材で分かった。捕獲現場は22日にエミューが目撃された安中市大谷の隣接地区で、「観音山丘陵」の一帯。2カ所のエミューは同じ所有者の可能性が高い。

 高崎署によると、高崎市乗附町の山道では11月中旬、通行人がエミューを目撃し通報。駆けつけた署員が2羽を発見し、刃物を持った犯人を制圧する時に使う「さすまた」や大盾を使って徐々に追い込み、捕獲した。2羽とも人なつこく、逃げ出さなかったという。この2羽は飼い主の男性に返却した。業務目的の飼育ではなかったという。

 群馬サファリパーク(富岡市)でもエミューを飼育しているが、職員は「うちから脱走してはいない」。ダチョウは顔が肌色だが、エミューは黒いため、見分けは付きやすい。安中署は「エミューは車に衝突することもある。発見した場合も近づかず、十分に注意してほしい」と呼びかけている。

 主に犬や猫の保護を扱う高崎市動物愛護センターにはエミューを捕まえるための専用道具はなく、市農林課から網を借りたという。担当者は「要請があれば、けがに注意して人海戦術で捕獲したい」と話している。【尾崎修二】

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