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マクドナルド大量閉店 跡地をめぐる動きも活発化しています。

フジテレビ系(FNN) 11月24日(火)19時32分配信

涙する人、無料券の配布、マクドナルド閉店の瞬間。今、街で起きている異変を取材しました。

23日夜、店員が声をからして、最後の呼び込みをしていた、東京・立川市内のマクドナルド。
マクドナルド 立川柳通り店は、23日限りで閉店。
17年の歴史に幕を下ろすことになった。
そして迎えた、閉店時刻の午後9時。
大きな拍手に包まれた店内では、その後、記念撮影が行われた。
業績が低迷する日本マクドナルドが、経営再建策の1つとして打ち出した、年内100店舗をめどとする大量閉鎖。
すでに閉鎖された中には、都心の大型店舗も含まれている。
東京・港区のマクドナルド赤坂見附店のあった場所には、閉店を知らせるポスターが貼られていた。
背中を向け、寂しそうに手を振るドナルド。
港区の赤坂見附店は、10月25日で閉店した。
都心部の繁華街にあり、駅にも近いという、絶好の立地の店舗が閉店したことには、驚きの声が上がっていた。
こうしたマクドナルドの閉鎖店舗をめぐり、飲食チェーン業界では、新たな動きが活発化していた。
10月に閉店した神奈川・横浜市内の元マクドナルド店舗。
この店は、12月、ハンバーガーチェーンのライバル「ファーストキッチン」の新店舗としてオープンする予定で、工事が進められている。
ファーストキッチンでは、ほかにも福岡県の2店舗で、同様に出店を予定するなど、立地のいいマクドナルド跡地を狙うライバル店が増えている。
24日、新商品のキャンペーンイベントを行ったバーガーキング。
やはり、ハンバーガーチェーンのライバルであるこちらも、12月、大阪・日本橋にあるマクドナルド跡地に出店を予定している。
その狙いについて、村尾泰幸社長を直撃した。
バーガーキングの村尾社長は、「(マクドナルド跡地に店舗を出すことについて)(マクドナルドは)いい場所に出店されてますよね。いい場所は、なかなか東京都心では空かない。バーガーキングは、まだまだ知名度が低いので、いい場所に看板を出すことは、非常に広告効果も高い」と語った。
かつて、日本マクドナルドの執行役員を務め、マクドナルドが出店する立地のよさを熟知している村尾社長。
さらに、跡地に出店する利点を挙げる。
バーガーキングの村尾社長は、「マクドナルドさんの居抜きですと、例えば厨房(ちゅうぼう)ですと、厨房の下は、だいたい防水設備が整っているので、そのまま使うと工事費が安くなる。例えば、ダクトのシステムであったり、空調設備だったり、トータルで工事コストが安くなります」と語った。
バーガーキングでは、今後も、跡地への出店を検討していく構えで、ハンバーガー業界の勢力争いは、波乱含み。
一方、不採算店舗の閉鎖を進めるマクドナルドは、24日の株価が、13年5カ月ぶりの高値をつけるなど、リストラ効果も。
経営再建を図るマクドナルドの次の一手にも注目が集まる。

最終更新:11月24日(火)19時32分

Fuji News Network