漫画家兼イラストレーターのフジモトマサルさんが、11月22日午後に死去しました。46歳、死因は慢性骨髄性白血病です。
フジモトマサルさんは、ヒツジのOLの一人暮らしを描いた4コマ「ウール100%」や、群れから離れてインターネットを趣味とする南極ペンギンが主役の「スコットくん」など、擬人化した動物が平凡な都市生活を送る風刺的な漫画を数々と手掛けました。イラストでも活躍し、今年には村上春樹さんの単著「村上さんのところ」の表紙絵も担当。回文やなぞなぞも創作し、物語を始まりから終わりまで回文というユニークなストーリー絵本「ダンスがすんだ」も上梓しました。
「ダンスがすんだ」「村上さんのところ」を出版してきた新潮社は、24日にTwitterやFacebookでフジモトさんの訃報を発表。「長年闘病生活を送りながらも精力的に創作活動をされてきたフジモトさんは、『村上さんのところ』のお仕事も気合い十分で臨んでくださいました」「発売中の『フジモトマサル卓上カレンダー2016年』も病床で制作されましたが、ご本人はいたって気丈に楽しんで描いていらっしゃいました」と闘病中の仕事ぶりを伝えながら、「突然の知らせに私どもも言葉もなく、フジモトさんとのあまりに早いお別れに、ただただ悲しみが募るばかりです。心からご冥福をお祈りいたします」と弔意を表していました。
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