その昔、ダーツプレイヤーだった私は昔から思っていた。ダーツを題材にした面白い漫画があったらいいなーって。そんなおりに、講談社のgood!アフタヌーンから満を辞してか冷静に錯乱したのか、途轍もない自信があるのか、ダーツを題材にした漫画が生まれた。
それが、エンバンメイズという作品だ!
競技のダーツの基本は 01とクリケットである。だか、このエンバメイズという漫画にはそういった王道的なダーツは一切ない。
何故なら裏社会で行われているとされる賭けダーツがテーマだからだ。 友達に最近ダーツがテーマで面白い漫画あるんだけどもと進められて読んだ私はビックリした。
「こんなのダーツじゃねー! だが、しかし面白い」 それが私のエンバンメイズに対する最初の感想だった。
この賭けダーツ界の住人は普通の状態なら狙ったところに必ず当てる。百発百中で絶対に外さない。しかし、常に高額な賞金と過酷な状況とルールでダーツの勝負が行われる。
勝負を決めるのは相手の精神や体調が乱れた時だけといってもいい。 そういったダーツ漫画である。
ダーツの魅力を伝える漫画とはお世辞にもいえないが・・・・・・面白い!
ダーツを題材にする漫画ってのは少ない。 ダーツは老若男女の差が出にくいゲームであり、酒を飲みながら遊べる数少ない競技ではあるが、ダーツを漫画にするというのは個人的に難しいと感じる。 まず、ルールを覚えないと何が起こってるのか分かりづらいところがあるし、実は絵的には地味だ・・・・・・。
確かにプロプレイヤーで魅力的な選手は多々いるし、自伝的なものは結構面白いのでダーツ業界がこの漫画で盛り上がるならいいなーとは思う。
だけども、この漫画に出てくるようなダーツプレイヤーは世界の何処にも存在しないのである。それぐらいの非日常は感じさせてくれる漫画なので、ダーツ、もしくはギャンブル漫画好きは一度読んでみるのがオススメです。