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だいたいちょろい

二次元三次元ひとっとび

あの涙の意味を考えて

quarterコンサート、9日10日と両日入りました。
本編はとってもとってもたのしかったし、やっぱりKAT-TUNすきだって何度もおもったけど、正直なことを言うと、10日の田口の涙に動揺した。
10日は天井席で明確に表情までは追えなかったので、スクリーンに田口が映ったとき、はじめて泣いていることに気付いた。そしてそのときわたしは、ただひたすら動揺してうろたえた。つられてもらい泣くとかいうものでもなかった。それはわたしにとって、どんな規模の演出よりも衝撃で爆撃だった。田口が流す涙、いつぶりだった?田口は泣き虫だから、って言おうとして、田口が前回に泣いた日をぱっとは思い出せなかった。田口担じゃないからっていうのもあるけど、それだけ、ここ数年の田口はずっと、ずっとわたしたちの前で笑ってくれていた。最後の挨拶で、笑顔で「たのしかったー?俺も!」と言っていた。その田口が。
田口が泣いただけだったら、またただの動揺で終わったと思う。泣き虫田口が久しぶりに帰ってきたと。それだけじゃなくて、アンコール熱くなれで、田口の肩を抱いて、背中を叩いた中丸雄一。なんだった?あれはいったい。動揺した。これ以上ないくらい動揺した。むしろ言葉を選ばずに言えば、混乱だし困惑だし、異様な図にさえ見えた。だって中丸が、少なくともKAT-TUNとして立っているステージの上で、ファンの前で、メンバーの、しかも田口を慰めるなんて。少なくともわたしの記憶の中の中丸は田口に対して少し突き放すような振る舞いで、キャラクターとしてその位置をずっと守っていたように感じていた。それが、あんなにあからさまにステージ上で田口にやさしくしたこと、あった?本来の中丸がそう冷たい人でないことは、なんとなくわかっているけど、少なくともMCでの亀梨の発言もあったように、KAT-TUNがパブリックイメージとしてのKAT-TUNを守るように動く集団だと知っている。
それなのに中丸はあのときパブリックイメージとしてのKAT-TUNの立ち位置よりも、自分のキャラクターよりも、田口の気持ちを優先した。卒倒しそうだった。混乱しながら。珍しいものを見てしまったという気持ちが、いまだ拭えない。
だからこそ、わたしは「何か今後、グループの存続にかかわるような重大な発表があることを知っていて、田口は泣いたし、それを中丸が慰めた」と、捉えた。いやな予感として、あの流れを受け取ってしまった。
終演後、TLを追って、同じく田口の涙に動揺していた人が多いということが伝わってきて、ひとりだけでなかったことに心底安堵した。
 
ドームを離れて半ば放心状態でご飯を食べながら、いままで見てきた田口がいろんな場面でいつでも笑顔だったことを思い出していた。田口の存在に救われる。コンサート中、ずっと四方八方に笑顔を振りまいて、いちばん後ろまでみえるように手を振るその姿に、わたしは何度も助けられてきた。その田口が、記憶にある中でほんとうに久しぶりに泣いた。初めて4人でのコンサートに挑んだ京セラカウコンでも、4人で回るはじめてのツアーcomeHereでも、泣かなかったのに。思い返せば田口は、東京ドームという場所に思い入れが強いのだろうなと何度か思うことがあった。ライブハウス東京ドームへようこそ、と言った姿を思い出す。きっと田口にとって東京ドームは強い憧れの場所だったし、同時に現在ではホームという意識が強いのだろう。
いまとなっては、あのいやな予感は、新規の方々や他の担当の方が言うように、「根付いてしまったトラウマ」以外の何物でもないと思う。田口は思い入れの強いドームという場所に感極まって泣いただけで、それを中丸がたまたま隣にいたから慰めた。それだけ。こう文字にしてみると、KAT-TUNにはなかなかないくらい、きれいな美談だ。
 
ほんとうに厄介だ。こうして頭を整理して考えないと、それがトラウマと気付けないほどには冷静でいられない。
友人と二人、ずっと笑顔でいてくれた田口を思い返して泣いて、「生きるも死ぬもKAT-TUN次第だ」とのたまったのは、それほどトラウマが根付いていても、KAT-TUNがすきで、揺るぎないあのパフォーマンスがある限り、離れられそうにないからだ。
圧倒的なオーラで自分たちに似合うものを熟知した精度の高いパフォーマンスを繰り出す、ドームの似合うKAT-TUNが、すきだ。そのくせMCで話し出すと小学生男子の集団か!っていうレベルの話ばっかりするKAT-TUNがいとおしくてたまらない。この先おそらく解消することのないトラウマと付き合ってでも、どうしても彼らの行く末が見たい。
田口淳之介の涙の意味を考えていたけれど、結局、KAT-TUNがすきでどうしようもないという気持ちにしか行き着かなかった、どうしようもないオタクだった。